新型コロナウイルスの影響で今期の公開が延期されていた、長野県の蓼科高原にある小津安二郎記念館「無藝荘(むげいそう)」ですが、6月6日から一般公開がスタートしました。
日本を代表する映画監督のひとりである小津安二郎。蓼科はその小津が晩年創作の拠点にした地域で、遺作となった『秋刀魚の味』をはじめ、『お早よう』や『秋日和』など、晩年の7年間で6作品をここから生み出しました。そうした縁から、蓼科には小津ゆかりの場所が多く、例年9月には「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」という映画祭も行われています。
無藝荘もそんな小津ゆかりの場所のひとつ。1954年の夏に初めて蓼科を訪れた小津は、その2年後には仕事場を蓼科に移して脚本家・野田高梧とともに創作活動を行うようになります。無藝荘はもともとこの地域で製糸業を営んでいた片倉家の所有していた山荘で、1957年に小津が使用の正式契約をし、この名前をつけました。季節を問わず蓼科で仕事をする小津と野田が、主に来客招待用に使ったとされています。
小津生誕100年を迎えた2003年に現在の場所に移築され、大事に保存されている無藝荘。一般公開が開始された今年も、11月までの週末を中心に開館しており、建物に入ることができます。ちなみに、見るだけでなく貸部屋として利用することもできるんですよ。
[無藝荘]
- 開館日
- 2020年6月6日、7日、13日、14日、20日、21日、27日、28日
7月4日、5日、11日、12日、17日、18日、19日、23日、24日、25日、26日、27日、28日、29日、30日、31日
8月全日
9月1日〜6日、12日、13日、19日〜22日、26日、27日
10月3日、4日、10日、11日、17日、18日、24日、25日、31日
11月1日〜3日
※9月26日、27日は小津安二郎記念蓼科高原映画祭開催予定 - 開館時間
- 10:00〜16:00
- 住所
- 長野県茅野市北山蓼科
- 入場料
- 無料
- 問い合わせ
- 蓼科観光協会(TEL=0266-67-2222)
企画責任者=藤森光吉(TEL=090-2235-6347) - 詳細ページ
- https://tateshina.ne.jp/spot/guide_5.html