毎年10月に清里の清泉寮で開催されている「ポール・ラッシュ祭~八ヶ岳カンティフェア~2020」。清里のシンボルともいえるイベントで、例年数万人が訪れる一大イベントです。
そんなカンティフェアですが、今年は新型コロナウィルス感染症拡大防止を考慮して中止が発表されました。
清里の食と文化を体現する一大イベント
今では毎年恒例となっているポール・ラッシュ祭。もともとはアメリカの収穫祭をモデルとして1954年に「カンティフェア」としてはじまりました。その後、一時期中断されていたのですが、清泉寮などで知られるキープ協会の創設者で、清里開拓の父と呼ばれるポール・ラッシュ博士が亡くなった後、1988年に「ポール・ラッシュ祭」の名前で復活を果たしました。
ポール・ラッシュ博士は寒冷地でも食糧生産可能な形を模索し、清里で実験農場を設立。清里だけでなく、全国の寒冷地での酪農モデルをつくり、浸透させていきました。カンティフェアでもお肉や乳製品をはじめ、清里のおいしいものやクラフト作品などのマーケットが行われ、アメリカで生まれ、この土地の文化に根付いた食や文化を感じられる収穫祭です。
清里にはなくてはならないイベントの中止は残念ですが、また安心して収穫を喜べる日が来ることを祈って待ちましょう。
【主催者よりコメント】
1988年から毎年紅葉が美しい秋に開催し、八ヶ岳南麓の一大イベントとして多くの方に楽しんでいただいておりましたが、今年は安全第一で中止の判断をいたしました。一日も早く事態が終息し、秋の清里高原の広大な牧草地の上で、盛大に開催できることを願っています。
1988年から毎年紅葉が美しい秋に開催し、八ヶ岳南麓の一大イベントとして多くの方に楽しんでいただいておりましたが、今年は安全第一で中止の判断をいたしました。一日も早く事態が終息し、秋の清里高原の広大な牧草地の上で、盛大に開催できることを願っています。