長野県の諏訪湖周辺地域は酒や味噌といった発酵文化の盛んな土地。今も酒蔵や味噌蔵がいくつも残っています。
そのひとつである下諏訪町の諏訪御湖鶴酒造場が、今年蔵元直売ショップをオープンさせました。
創業100年、新生した御湖鶴
銘酒「御湖鶴」の名前で親しまれている御湖鶴さんは、1918年創業と100年以上の歴史を持つ酒蔵です。地元はもちろん、全国各地にファンのいる酒蔵さんですが、2017年に自己破産し、一時事業を停止していました。
ですが、その喪失を惜しんだ遠く福島県の磐栄運送という運送会社さんが事業を継承。2018年、新生・御湖鶴として仕込みを再開しました。再始動でつくられたお酒は、第67回長野県清酒品評会酒で知事賞や純米吟醸部門最高賞である審査長賞を受賞するなど、さっそく高い評価を受けています。
また、老朽化していた蔵も解体・新築し、今年2020年からは新たな蔵で本格的な仕込みがスタートしています。
蔵元直売ショップでは試飲や量り売りも
そんな復活した御湖鶴が7月にオープンした蔵元直売ショップでは、日本酒はもちろん、グッズやお菓子なども販売。また、有料の試飲カウンターでは、専用サーバーで注がれたお酒などを飲むことができます。日本酒では珍しい生樽詰めのお酒も楽しめますよ。
また、生樽のお酒は量り売りも行っており、ここだけの楽しみとして人気になっています。
酒蔵見学も当初から予定されており、コロナウイルスの影響で延期されていましたが、10月11日にはオンライン酒蔵見学会も決定。生まれ変わった御湖鶴の蔵をオンラインでいち早く見学できます。
新しい歴史を刻みはじめた御湖鶴のショップ。近くに来た際はぜひ立ち寄ってみてください。
[御湖鶴酒造場蔵元直売ショップ]
- 住所
- 長野県諏訪郡下諏訪町3205-17
- 営業時間
- 10:00〜16:30(試飲L.O.=16:00)
- 定休
- 水曜(例外あり)
- 公式サイト
- https://www.mikotsuru.com/