3月に入り、春の足音を感じる日も多くなってきました。八ヶ岳エリアもこれから桜の季節を迎えます。
まだまだ新型コロナウイルスが収束とはいえない状況であり、今年も桜関連イベントなどはどうなるかわからない状況ではありますが、そんななかでも春はやってきます。今回は八ヶ岳の桜の名所を過去の写真で紹介します。
1か月以上続く八ヶ岳の桜シーズン
八ヶ岳エリアは南北に長く、地域ごとに標高差も大きいため、スポットによって桜の開花時期にかなり違いがあります。
早いところだと3月末から4月上旬ごろに開花、見ごろ迎える一方、遅いところだと5月のゴールデンウィークごろに見ごろとなる場所も。実に1か月以上にわたって、いろんな桜を楽しむことができるんです。
2月から暖かい日も多かった今年は、全国的に例年より1週間前後早く桜の開花を迎える予測が出ています。八ヶ岳エリアの桜も少し早めの開花になりそうですね。
日本三大桜のひとつ、山高神代桜
八ヶ岳エリアに桜の季節を告げるのが山梨県北杜市の武川町にある実相寺の山高神代桜です。早ければ3月下旬ごろに開花し、4月初旬から上旬ごろに見ごろを迎えます。
樹齢1,800年とも2,000年ともいわれ、日本最古にして最大級の桜として大正時代には国の天然記念物に指定されています。福島県の三春滝桜、岐阜県の根尾谷薄墨桜と並んで日本三大桜に数えられており、八ヶ岳はもちろん、日本を代表する桜のひとつといえます。
ちなみに例年だと見ごろの時期には屋台などが出る神代桜まつりが開催されますが、昨年2020年は中止となりました。
例年の見ごろ:4月上旬
八ヶ岳を背に咲く一本桜・わに塚のサクラ
同じく4月上旬に見ごろを迎えるのが山梨県韮崎市のわに塚のサクラ。八ヶ岳をバックに咲く一本桜で、その姿を撮りに来る人も多いです。
例年だと夜のライトアップも行っており、ハチ旅でも夜桜を撮りに行ったりしました。
例年の見ごろ:4月上旬〜中旬
夜桜散歩も楽しい横河川の桜アーチ
4月中旬に入ると山梨県だけでなく、長野県側にも桜前線がやってきます。諏訪湖周辺は例年4月中旬に各地で桜が見ごろを迎えます。
岡谷市の横河川の桜並木も4月中旬に見ごろを迎えるスポット。河口から約4kmにわたって続く桜のアーチは、春の陽気を楽しみながらお散歩するのにぴったりです。例年だと見ごろの時期は横河川桜まつりが開催され、ライトアップもされています。
ちなみに横河川のすぐ横にはロマネットという温泉施設も。地元スタッフも湯上がりに桜を眺めながら歩いて楽しんだりしました。
例年の見ごろ:4月中旬
桜に彩られるお城、高島城
諏訪湖周辺では高島城も桜名所のひとつ。復興天守とお堀を彩るように咲く桜は、撮影に訪れる人も多いです。
ここは公園になっているので、園内でレジャーシートを敷いてお花見を楽しむ人も。ちなみにソメイヨシノをはじめ、園内にはいろんな種類の桜が植えられていますよ。
例年の見ごろ:4月中旬
古木しだれ桜が趣深い高森観音堂
しだれ桜の名所が多いのが長野県の富士見町。なかでも樹齢250年ほどといわれる高森観音堂のしだれ桜は人気スポットのひとつです。
茅葺き屋根の御堂の前に咲くこのしだれ桜も思わず撮りたくなる景色です。信濃境駅から徒歩5分ほどなので、駅から歩くのが便利です。
例年の見ごろ:4月中旬
高原に春を告げる深叢寺の桜
4月も下旬にさしかかるころには高原にも桜前線がやってきます。長野県の原村では、深叢寺の桜が4月中旬から下旬にかけて見ごろを迎えます。
鐘楼門をバックに咲くコヒガンザクラを撮ろうとスマホやカメラを構える人も多いですよ。
例年の見ごろ:4月中旬〜下旬
「本州で最後に咲く」蓼科・聖光寺の桜
そして、「本州で一番最後に咲く桜」ともいわれるのが蓼科高原にある聖光寺。標高1,200mエリアにあり、例年の見ごろはなんと5月上旬、ゴールデンウィークごろです。
山梨県側や諏訪湖周辺など、周囲ではすっかり桜が散ったころに満開の桜を見ることができるので、最後のお花見に足を運んだりしていました。
例年の見ごろ:5月上旬
2021年の桜もお楽しみに
個性も豊かな八ヶ岳の桜スポット。桜前線が届くころにはハチ旅でもまた写真などをお届けします。