“家族”をテーマにした「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」、俳優・役所広司らも登壇! 小津作品は『父ありき』

蓼科高原の秋の風物詩ともいえる「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」が今年も開催!9月27日を除く、9月23日から9月29日までの6日間にわたって、長野県茅野市の新星劇場と茅野市民館にて行われ、小津作品をはじめさまざまな映画が上映されます。

映画祭と縁深い茅野市の新星劇場。

小津安二郎監督が愛した“映画”と“蓼科”

黒澤明、溝口健二と並んで日本映画の三大巨匠と称され、世界からも注目され続けている小津安二郎監督。そんな彼は、蓼科と縁深い監督でもあります。コンビを組んだシナリオライターの野田高梧さんの山荘を訪れて蓼科にやってくると、「水がうまい。洒がうまい。空気がうまい。」とこの土地をたちまち気に入り、脚本執筆のためにたびたび蓼科高原に訪れるようになりました。晩年は多くの傑作が蓼科高原から生まれています。

そんな縁から、この地で1998年よりスタートしたのが、「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」です。今では、地元の人をはじめ、他県、そして海外までも、多くの小津ファン・映画ファンから愛されているイベントになっています。

小津作品は『父ありき』を上映
日本アカデミー賞のノミネート作品も多数

今回の上映作品は、小津監督が一貫して描き続けた「家族」をテーマにセレクトされた、計13本の珠玉の映画。

小津監督の作品としては、小津映画に欠かせない名優・笠智衆さんの生誕120年を記念して、笠智衆さんが主演を務める『父ありき』が上映されます。

他12作品のなかには、諏訪エリアを舞台に撮影された『怪物』や『ゴジラ-1.0』、『PERFECT DAYS』、『こんにちは、母さん』といった、2023年日本アカデミー賞の最優秀作品賞で受賞・ノミネートをした作品も多数セレクトされていますよ。

俳優・役所広司さん、濱口竜介さんや成田洋一さんなどの映画監督らの登壇も

また、映画の上映以外にもこのイベントではさまざまなプログラムが充実。なかでも注目なのは、映画上映の前後に行われる豪華ゲストを招いた舞台トークです

今年のゲストには、『PERFECT DAYS』で主演を務めた俳優・役所広司さんをはじめ、諏訪エリアの富士見・原村を中心に撮影を行った作品『悪は存在しない』の監督・濱口竜介さん、日本アカデミー賞にて『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で最優秀監督賞、最優秀脚本賞にノミネートした成田洋一監督、カンヌ国際映画祭でも賞賛を得た『やまぶき』の山崎樹一郎監督、合わせて4名の方が登壇します。

さらに、山中貞雄監督の映画『人情紙風船』の上映では、小津監督の姪である小津亜紀子さんの作品解説、『父ありき』の上映前にはオープニングセレモニーも開催されますのでお楽しみに。

過去開催の様子。

過去の開催の様子。

「家族」をテーマに、さまざまな作品や舞台トークで繰り広げる「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」。小津監督が晩年に暮らし愛した地で、小津監督が愛した「映画」という文化を満喫してみませんか?

[第27回 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭]

開催日
2024年9月23日(月)〜9月29日(日)
※9月27日(金)は会場準備のためお休み
上映場所
茅野市民館(長野県茅野市塚原1-1-1)
新星劇場(長野県茅野市仲町9-15)
ピアノマン(長野県茅野市ちの3502-1ベルビアB1)
料金
回数券(4枚綴り)=3,500円、1回券/前売り券=1,000円、当日券=1,200円、子ども・学生(前売り券)=800円、子ども・学生(当日券)=1,000円、3歳以下=無料
販売場所詳細
https://ozueigasai1998.com/about27th/ticket2024/
公式HP
https://ozueigasai1998.com/

同じエリアのイベント

このエリアの最新ニュース

今日の八ヶ岳をガイドする ハチ旅