蓼科高原の秋の風物詩ともいえる「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」が今年も開催! 9月20日と21日の2日間にわたって、長野県茅野市にある新星劇場と茅野市民館の2つを会場として行われます。
小津安二郎監督が愛した“映画”と“蓼科”
黒澤明、溝口健二と並んで日本映画の三大巨匠と称され、世界からも注目され続けている小津安二郎監督。そんな彼は、蓼科と縁の深い監督でもあるんです。コンビを組んだシナリオライターの野田高梧さんの山荘を訪れて蓼科にやって来た際、「水がうまい。洒がうまい。空気がうまい。」とこの土地をたちまち気に入ったそう。それからは、脚本執筆のためにたびたび蓼科高原に訪れるようになり、晩年には多くの傑作が蓼科高原から生まれました。
そんな縁から、この地で1998年よりスタートしたのが、「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」。今では、地元の人をはじめ、他県、そして海外までも、多くの小津ファン・映画ファンから愛されているイベントになっています。
小津作品は『お早よう』と『浮草物語』
日本アカデミー大賞・最優秀賞『侍タイムスリッパー』など
今回の上映作品は、小津監督が一貫して描き続けた「家族」をテーマにセレクトされた、計14本の珠玉の映画たち。
小津監督の作品からは、野田高梧と小津安二郎が書いた脚本を小津安二郎が監督した作品であり、大人と子供の世界を描いた一篇『お早よう』、この映画祭には欠かせない澤登翠さんによる活弁とカラード・モノトーン・デュオの生演奏という特別な上演でお届けする『浮草物語』の2作が上映されます。
他12作品のなかには、第48回日本アカデミー賞にて最優秀作品賞を受賞した『侍タイムスリッパー』、優秀主演女優賞を受賞した草笛光子さんが主演を務める『九十歳。何がめでたい』をはじめ、今年公開された坂本裕二脚本×塚原あゆ子監督がタッグを組んだ話題作『ファーストキス 1ST KISS』などなど、人気作や話題作も多数上映。
俳優&監督・奥田瑛二さん、実力派若手俳優・古川琴音さん、そのほか映画監督らの登壇も
また、映画の上映以外にもこのイベントではさまざまなプログラムが充実。なかでも注目なのは、映画上映の前後に行われる豪華ゲストを招いた舞台トークです。
今年のゲストには、日本アカデミー賞にて最優秀作品賞を受賞した『侍タイムスリッパー』の安田淳一監督、映画『長い散歩』の監督を務めた、俳優であり映画監督の奥田瑛二さん、映画『お母さんが一緒』で三女・清美役を演じた古川琴音さん、最新作『ファーストキス 1ST KISS』をはじめ、『『怪物』や『ゴジラ-1.0』でも賞を受賞し、数々の話題作を世に送り出しているヒットメーカー・山田兼司プロデューサーなど、10名以上の方々が集まりますよ。

過去開催の様子。
「家族」をテーマに、さまざまな作品や舞台トークで繰り広げる「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」。小津監督が晩年に暮らし愛した地で、小津監督が愛した「映画」という文化を満喫してみませんか?
[第28回 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭]
- 開催日
- 2025年9月20日(土)、9月21日(日)
- 上映場所
- 茅野市民館(長野県茅野市塚原1-1-1)
新星劇場(長野県茅野市仲町9-15) - 料金
- 回数券(4枚綴り)=4,000円、1回券/前売り券=1,200円、当日券=1,400円、学割/前売り券=800円、学割/当日券=1,000円、3歳以下=無料
- 販売場所詳細
- https://ozueigasai1998.com/ticket2025-2/
- 公式HP
- https://ozueigasai1998.com/