星の名所・八ヶ岳は温泉も豊富!
湯船に映る月も美しい星見湯の楽しみ方
星空の名所、八ヶ岳では日々いろんなところで星空鑑賞会が行われています。そんなひとつが清里高原ホテルです。このホテルは最上階に「天文台」があり、宿泊者を対象に毎晩無料の星空鑑賞会が行われています。今回はそんな清里高原ホテルの山島幸樹がナビゲーターとして登場。清里高原ホテルでの星空鑑賞会のことに加え、星空も見える露天風呂を紹介してもらいます。湯船から星空を見るときのちょっとしたポイントもわかりますよ!
6月も終わりに近づき、標高1500m近い清里も初夏の季節となりました。
私が勤めている清里高原ホテルでは、毎晩星空観望会を行っています。当日当館にご宿泊のお客様を対象に、無料でご参加頂けるこのイベントは、ホテル最上階にある「天文台」にて毎日開催しております。
「365日毎日開催」とお客様にお伝えすると、必ずと言っていいほど聞かれるのが「雨の場合はどうなるの?」。雨天時や曇天時の場合は、スクリーンとプロジェクターを用意しておりますので、それらを用いて専門のガイドが個々の星座から果ては銀河系まで持っている知識を惜しみなく披露してお客様お伝えしています
ガイドは複数名在籍しており、それぞれニックネームを持っております。
代表的なガイドは2名。その名も「コペルニクス」と「星爺」です! どちらもスターラウンド八ヶ岳の公認ナビゲーターとして活躍していますよ!
観望会に参加していただけば伝わると思いますが、ふたりとも星をとても愛しているベテランガイドです。特に星爺は毎月手書きで《星空マップ》を作成しており、いま夜空にはどんな星座が浮かんでいるのか、面白い解説と共にご紹介しております。そのままお土産としてお持ち帰り頂けますので、ぜひお手に取ってみてください。
当館にご宿泊のお客様は主に関東・東海エリアの在住のお客様が多いのですが、東京や名古屋など、いわゆる“都会”な場所からお越しになる方が多いです。清里は都心から車で約2時間と比較的近いところにあるため、特に関東方面のお客様は気軽に旅に出やすいのかと思います。
そんなお客様が清里の美しい満天の星空に直面したとき、ほとんどの方はこう思うでしょう__『星が見えすぎて何が何だが良く分からない』と! それもそのはず、都会は光が多いため、基本的には1等星ぐらいしか見えません。特に賑やかな場所だとそれすら見えないところもあります。しかし清里エリアは、標高が高いため空気が澄んでいたり、周辺にあまり街灯がないため真っ暗だったり、天体観測に適した条件が揃っているため、あとは天候さえ良ければ満天の星空が頭上を駆け巡り、ロマンチックな光景が広がります。
しかし初夏とは言え、高原の夜は冷えます。当館では、グランドコートの貸し出しも行っていますが、ご自身で上着や手袋、帽子などの防寒着のご用意をお忘れなく。
そして、星空観察を終えて身体が冷えてしまった時には、温泉に入って体をあたためるのが一番。八ヶ岳は火山なので、昔から山麓にたくさんの温泉があります。長野県の蓼科高原にある渋の湯のように、武田信玄の軍勢が戦の傷を癒したという言い伝えがある温泉も。また、同じく長野県の南牧村にある本沢温泉の露天風呂は、日本最高所(標高2,150m)にあります。ただし、ここは登山をしないと行けません。
ホテルにも温泉や露天風呂をそなえているところが多いほか、公共の温泉施設も点在しています。ここ、清里高原ホテルにも、温泉の露天風呂があります。宿泊のお客様は、夜は午前0時まで、朝は午前5時半からお入りいただけます。日帰り温泉でも、午後11時まで開いているところや、午前5時から入浴できるところがあります。
スターウォッチングの後で、ゆっくりつかるのもいいですが、お勧めは露天風呂からの星空観察。星見湯です。もちろんお客様のプライバシーを守るため、完全に開放されているわけではなく、柵が設けられていますが、その間からは星が見えます。お湯にしばらくつかっていると、目が暗順応(暗いところに慣れる)して、一層よく見えるようになります。月のある日は、月見湯。湯船に映った月明かりにつつまれるのもステキです。湯気が邪魔になってしまうのはご愛嬌で。
ちなみに、露天風呂から星空を見るときちょっと注意したいのは方角です。見える方角が限られることがあり、星座がわからなくなってしまうこともあります。まずは、自分がどの方角を見ているのかを確認することが大切です。
極上の星空×温泉。忙しい日常を離れ、八ヶ岳高原で、心も体も癒される時間をお過ごしください。
高地の澄んだ空気の中にきらめく満天の星空、八ヶ岳の大地と星空が生み出す悠久の時間。この中に身をおくことで、私たちは広大な宇宙の中のとても小さな存在であり、隣にいる大切な人とともに生きる喜びを感じられるはず。ぜひ、星めぐる大地八ヶ岳にお越しください。
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