冬の八ヶ岳の星空&ウィンターシーズンイベント
八ヶ岳の星空は、冬が一番美しい。この季節は、1年の中で明るい星がもっとも多く、また、八ヶ岳の冬空は、乾燥して澄みわたり、晴天率も高いのです。寒いからこそ一緒に見上げる人との距離も縮まるのが、星空の素敵なところ。
星を見上げるときの、特別な気持ち、ぜひ大切な誰かと共有してみてください。
11月に入り、すっかり日の入りが早くなってきました。12月に向かい、まだまだ日は短くなり、その分、夜は長くなっていきます。夜という時間は、宇宙に向かって窓が開かれる時間。夜にしか見えないもの、それが星たちです。
もし地球に夜がなかったら、人間は宇宙という存在に気づくこともなく、時間の概念を得ることもなかったかもしれません。また、人が持つ想像力という力もはぐくまれなかったかもしれない、とも思います。
星を見上げて気持ちがほっとすることも、何か励まされたような気持ちになるのも、星の世界が持つ深遠さときっとかかわりがあるのでしょう。
11月~12月は夜が長い分、たくさんの星座を楽しめます。夕暮れのころには、夏の大三角が、宵の空には秋から冬の星々、明け方には春の星……。
なかでも今の時期の素敵な星風景のひとつは、夏の大三角が西に傾く様子です。七夕の織姫星・ベガと、彦星・アルタイルが、西に沈むときには、仲良く横並びになって、沈んでいきます。それよりも、高い位置に三角の3つめの星・デネブ。そのデネブを含むはくちょう座は、北十字とも呼ばれ、三角が西に傾くときには、この十字架がまるで山の上に立つような姿になります。
そして、その三角のなかをつらぬき、北のカシオペヤ座に向かって、白くもやっとしたものが見つかります。それが天の川です。街中からは、なかなか天の川が見られない現代の生活ですが、ここ、八ヶ岳では、ふと見上げればそこに天の川があることがすぐにわかります。
南の空に広がっている秋の星座たちは、目立たない星ばかりですが、そのなかにあって、天頂近くに輝くのが「秋の四辺形」です。これは、天馬ペガススの胴体にあたります。空を気持ちよさそうに飛んでゆく姿に見えます。
そして東のほうから昇ってきているのが、冬の星たち。なかでいち早く昇り、目立っているのは「すばる」です。プレアデス星団とも呼ばれるこの星の集まりは肉眼で見ると、6〜7個の星がきらめいています。今から1,000年ほど昔、清少納言が「枕草子」に、「星はすばる」と書いた「すばる」。数ある星々の中で、ぎらっと輝くシリウスでもなく、端正な形をしたオリオン座でもなく、「すばるが一番いいわね」といった彼女の感性は、日本人独特のもののようにも感じます。
スターラウンド八ヶ岳は、特に冬の美しい星空を楽しんでいただくため、12月~2月の間の毎週土曜日に、「ウィンターシーズン」イベントを開催します。
八ヶ岳ならではの高地から星空を眺めると、上を見上げなくても正面に星が見えるなんていうことがあります。特に、冬の始まりのころには、宵の空に、次々と明るい冬の星が東の山からのぼってくるさまは壮観です。ぜひ八ヶ岳の星空に会いにきてください。
高地の澄んだ空気の中にきらめく満天の星空、八ヶ岳の大地と星空が生み出す悠久の時間。この中に身をおくことで、私たちは広大な宇宙の中のとても小さな存在であり、隣にいる大切な人とともに生きる喜びを感じられるはず。ぜひ、星めぐる大地八ヶ岳にお越しください。
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