八ヶ岳の景色をちょっとだけおすそ分けする八ヶ岳百景。
10月も終わりにさしかかり、高原エリアを中心に紅葉がピークを迎えています。また、景色の色づきとともに服装も少しずつ冬支度に。道路事情など含めて紹介します。
蓼科湖は紅葉とライトアップで幻想的な景色に
標高1,000mを超える高原エリアはそろそろ紅葉のピークを迎えているところが多くなりました。この時期は車で走っていると地元民でも景色に見とれます。
清里や蓼科など、高原エリアの紅葉名所はカラフルに染まっていました。
なかでも現在ライトアップを行っている蓼科湖周辺は圧巻。赤く染まった木々が照らされ、湖面にも映る様子は、この時期ならではの幻想的な景色です。
諏訪湖周辺ではモミジなどの色づきが進んでいます
少し標高の低いエリアも徐々に紅葉が進んでいます。
標高800m前後の長野県の諏訪湖周辺エリアも先週末の段階でだいぶカラフルに。今週末から来週あたりにはピークを迎えていそうです。
紅葉名所のひとつ、諏訪市の高島城は庭園がところどころ色づきはじめています。
参道にモミジが並ぶ茅野市の長円寺は、日当たりのいいところから赤くなっていました。長円寺は江戸時代に諏訪のお殿さまであった諏訪氏が厚く保護していたお寺のひとつで、この地域屈指の紅葉名所として知られていますが、今年は例年行っているライトアップを中止。さらに、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入り口に県外からの参拝自粛のお願いが出されていました。今年は地元の人だけの楽しみになってしまいますが、来年以降、また安心して紅葉を楽しめる日が来るのを祈りましょう。
先週末は秋晴れに富士山も!
また、先週末は気持ちいい秋晴れとなり、各地で見事な山の姿が見られました。
富士山からは少し距離のある八ヶ岳エリアですが、天気のいい日は遠くその姿を見ることができます。
水墨画のようにうっすらとシルエットが浮かぶ富士山は、近くで見るのとはまた違う美しさを感じます。
夜のお出かけには厚手のコートなどを! スノータイヤの季節もそろそろ
さて、紅葉が進む季節は肌寒さも増す時期。地域差もありますが、八ヶ岳周辺エリアでは暖房を入れる日が多くなり、服装も冬に近づいてきています。
高原エリアはもちろん、諏訪周辺など標高1,000m以下の地域も最低気温は10度を切ることが多く、朝晩のお出かけには厚手のアウターがほしくなります。
寒暖差が大きいので、日中はやや軽めの服装でも過ごせますが、夕方以降はコートなどしっかりした防寒対策が必要です。特にライトアップなど夜の紅葉を見に行く人は、冬の意識で服選びをしておく方がいいでしょう。
ちなみに、これから冬が近づいてきますが、雪が降り始めるのは例年もう少し先です。11月ごろは雪がちらつくことはあっても、本格的に積もることはほとんどありません。
天候のことなので例外はありますが、八ヶ岳周辺の場合だと、12月下旬から1月ごろにまとまった雪が降ることが多いです。
ただし、11月ごろには多くの人がスノータイヤに履き替えはじめます。雪は意外と少ない地域ですが、気温は低いため、朝晩路面が凍結することが多くなるためです。特に雨が降ったあとなどは、日陰の水たまりが凍っていることもあり、運転する場合は注意が必要になります。
晩秋から初冬にかけてのお出かけの際はこうした路面凍結への対策や注意をお忘れなく!