ここ数年、いろんなところで目にするようになった「SDGs」というキーワード。日本語では「持続可能な開発目標」なんて訳されるもので、「貧困をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」といった環境問題や社会構造などをめぐる17項目の目標が設定されています。こうした目標を達成することで、人が未来にわたって暮らしやすい世界をつくっていこうというものです。
とはいえ、何となくは知っていても、17の目標すべてがパッと頭に浮かんだり、具体的にそれがどういうものなのかといったことを説明できる人はまだまだ少ないのではないでしょうか。
そんなSDGsと多岐にわたるその目標を知っていく動画シリーズが、山梨県北杜市にある中村キース・ヘリング美術館のYouTubeチャンネルでスタートしています。
ストリートアートの先駆者であり、社会問題に関心を寄せたキース・ヘリング
中村キース・ヘリング美術館は、80年代のアメリカを代表するアーティストのひとりであるキース・ヘリングとその作品を扱う美術館です。
そんな中村キース・ヘリング美術館がYouTubeでSDGsを扱うのは、キース・ヘリングの生涯と関わっています。キース・ヘリングはストリートアートの先駆者であり、ストリートカルチャーやポップカルチャーに大きな影響を与えた人物ですが、同時にさまざまな社会問題にも関心を寄せ、社会的なプロジェクトにも力を注いでいました。
キース・ヘリングは1990年に31歳の若さでこの世を去りましたが、「もしも彼が今生きていたら興味を持つテーマだろう」ということから、SDGsを扱ったシリーズがスタートしたんです。
ミレニアム世代が専門家に聞くインタビューシリーズ
公開されている「いまさらだけどSDGsってなにシリーズ」では、中村キース・ヘリング美術館のミレニアム世代のスタッフが登場。SDGsの17項目の目標を1つずつ専門家を迎えてインタビューしていく内容になっています。
「そもそもSDGsって何?」というところからはじまり、「つくる責任、つかう責任」など現在4つのエピソードが公開されていますよ。
ひとつひとつの項目をきちんと知る機会がなかなかないSDGsを知ることで、社会問題に関心を寄せたキース・ヘリングのことをより理解するきっかけになるかもしれません。ぜひYouTubeチャンネルをチェックしてみてください。
詳細はこちらから▶︎https://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/h/2021/0831artstation/page01.html#nakamura