車窓から見る秋景色が美しいこの季節。どの田んぼを見てもたわわに実る黄金色の稲穂が、風に揺らいで輝いている様子がなんとも秋の訪れを感じさせます。収穫が終わり脱穀の後の藁束からつくられる、稲藁をまとめて組み積んだ“わらぼっち”の姿も印象的。だんだんと田園風景に藁の三角帽子が増えていき、毎日景色が移り変わっていく様子も風情があります。
今回の【八ヶ岳の今旬をお届け】では、そんな秋景色を彩る八ヶ岳のお米をご紹介します。
八ヶ岳南麓の米どころ“武川”で営まれる「八十八屋」
山梨県北杜市の西南エリアにある武川町で米農家を営む「八十八屋」。武川町が位置する北杜市は、全国最長の日照時間を誇り、南アルプスからはミネラルを多く含む天然水も豊富に流れていてお米づくりに最適な場所。昔からこの土壌で作られるお米・「武川米」は評価が高く、江戸時代には将軍に献上したと言われています。
そんな武川町で米農家を営む「八十八屋」は、若手農家・須賀大才さんが丹精込めてつくるお米のブランド。米づくり名人だったお祖父さんの意志を継ぎ、お孫さんである須賀さんが20代で米農家になりました。
お祖父さんのこだわりのあるお米づくりを受け継ぎ、種籾の選別から、種まき・苗づくり、刈り取り・乾燥、製品化まで、全てを自前で行っている須賀さん。精米にも独自のこだわりがあり、ビタミンやミネラルといった栄養を逃さぬよう七分づきにしています。また、お米にストレスのかからない循環式の精米機を使い、最後は“手の感覚”で仕上げを。ぬかの量、温度、手触りなどのお祖父さんに叩き込まれた昔ながらの技と、須賀さんが科学的に落とし込んだ技術を合わせ、よりおいしいお米になるよう日々試行錯誤しています。
味わいの違いが楽しめる、2種類のお米をお届け!
今年も八ヶ岳の美味しいモノを届ける通販サイト・ハチカッテでは、そんな「八十八屋」の「よんぱち」と「コシヒカリ」が販売中です。
幻の武川米「よんぱち」
昔、武川米といえばこのお米と言われた「よんぱち」。人気のお米でありながら、現在は産地の大半を北杜市が占めている収穫量が少ない品種で、他の地域ではなかなか食べられなくなっています。
そんな貴重な「よんぱち」は、実はもともと全国でもよくつくられていた人気品種でした。しかし、デリケートでつくるのが難しかったため、丈夫な品種に置き換えられていった結果、一時期は市場で見かけることのないお米になったのです。そんなとき、「よんぱち」の復活を託され、見事に栽培の成功へと導いた立役者が「八十八屋」の須賀さんのお祖父さんだったといいます。その復活と同じころ、都内のお寿司屋さんが「よんぱち」の魅力を再発見したこともきっかけとなり、もう一度人気に火がついていきました。
小粒でさっぱりとしていてやさしい風味の「よんぱち」は、おにぎりにすると美味しいとも言われています。一粒一粒がしっかりとしていて、水分は少な目なので、冷めてもおいしく食べられるお米です。
山梨県で食味No1! みんな大好き「コシヒカリ」
日本のお米のなかでも生産量が多く、人気の品種「コシヒカリ」。南アルプスの天然水と豊かな太陽、美味しい空気のもとにつくられた八十八屋の「コシヒカリ」は、粘りが強く艶やかで粒ぞろいも良いのが特徴です。
家庭でも扱いやすく、一般的な炊き方をするだけで失敗することなく、美味しく炊き上げらるのも魅力。しっかりとした甘みと、強い旨味が楽しめることから、山梨県食味No.1にも選ばれました。どんなおかずにも合う、安定で安心な人気のお米です。
ハチカッテでは、それぞれの品種ともに9月22日から予約受付を開始しました。ちなみに「よんぱち」と「コシヒカリ」の2種類を食べ比べ、味わいの違いが楽しめる「よんこし」セットや、ハチカッテで人気の“放し飼いの鶏の卵”との「卵ご飯セット」なども販売していますよ! 収穫したばかりの艶やかで新鮮な新米は今の時期ならではの味わいですので、ぜひご賞味ください。
[山梨県武川町のお米 よんぱち コシヒカリ]
- 価格
- 2kg=2,200円、2kg×2袋=4,200円、5kg=4,500円
- 予約受付開始
- 2023年9月22日(金)〜
- 販売サイト
- https://8katte.com/
- 販売ページ
- https://8katte.com/SHOP/8items-88ya-2kg.html