今回ご紹介するのは、仕事や子育てなど、毎日忙しい日々を送っている方におすすめのハーブティーです。忙しく生活していると、自分のための時間って後回しになってしまいがち。このハーブティーは、そんな毎日のなかにホッとひと息、自分を労わるひとときをつくってくれる魔法のプレゼントです。
小さな森の薬草店
そんなハーブティーを扱っているのは、長野県茅野市の森のなかに佇むハーブとアロマテラピーの専門店「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」。
このお店を営むのは、日本におけるハーブやアロマテラピーの第一人者である、ハーバリストの萩尾エリ子さんです。約45年前に蓼科に移住し、もとは開拓農家の住まいだったという木づくりの小屋に少しずつ手を加えてお店をスタートしました。
ハーブの香りに包まれて
オリジナルブレンドのハーブティーや紅茶がズラリと並び、天然のハーブやアロマでいっぱいの店内は、瑞々しくて、甘くて、爽やかな香りで満たされていて、そこにいるだけで穏やかな気持ちに。
まんなかの大きな机には20種類以上のハーブティー、その奥の棚にはシングルハーブやフレーバーティ、カントリーガーデンティーが並んでいます。
蓼科ハーバルノート・シンプルズのオリジナルブレンドティーは主に、ハーブのみをブレンドしたミックス・ハーブティーと紅茶をベースにしたカントリーガーデンティーのふたつに分かれます。
ミックス・ハーブティーには、ハーブの特性を活かしたさまざまなブレンドが揃っています。特に人気なのは、季節ごとに販売される限定ブレンドや、「リラックス」「グットスリープ」といったシチェーションに合わせたブレンド。そのほかにも、「暖まる温まるお茶」や「健やかな毎日のためのお茶」、産前や産後のお母さんにもプレゼントできる「赤ちゃんとママのためのお茶」というシリーズもありますよ。
ハーブティーはノンカフェインなので、刺激が少なく体に優しいこと、体調がすぐれないときや寝る前にでも飲めることが特徴。どれにしようか迷った時は、ライフスタイルやそのときの自分の身体に耳を傾けて、体調や気分にあったものを選ぶのもおすすめです。
もうひとつのブレンドティーであるカントリーガーデンティーは、ナチュラルフレーバーティーをベースに、ハーブをブレンドしたもの。オープン当時から人気のある定番のお茶です。今は、4月下旬ころまで限定の「春ひとひら」が販売中。桜の香りのする緑茶に、桜色のピンクローズなどのハーブをブレンドしたお茶で、和菓子にも合うそうですよ。
八ヶ岳の四季を届ける贈りもの
いろいろなブレンドティーがありますが、なかでも私のイチオシは、季節限定のミックス・ハーブティー。春・初夏・晩夏・秋・冬の5つの時期のブレンドがあります。店長さんにお聞きすると、その季節の特徴に合わせてつくっているため、身体に一番スッと入っていきやすいのだといいます。
私も、2月上旬から4月下旬まで店頭に並ぶ「スプリングティー」を購入。身体を目覚めさせ心を前に向ける、1年のスタートの春のお茶です。甘い花の香りと、きりっとした緑の草の香りが楽しめます。
忙しい毎日のなかでも、このお茶を淹れて飲んでいるときには季節の訪れや自然の恵みを感じ、花や草木のエネルギーを受け取って、ゆっくりと心を落ち着けることができますよ。
ドライハーブやスパイス、アロマ製品なども
また、ハーブティーや紅茶以外にも、量り売りができる50種類以上のドライハーブやスパイス、メディカルアロマテラピーのための精油、ハーブウォーター、バスハーブ、作家さんのクラフト作品、ハーブの種や苗など、さまざまな商品を販売しています。
心と体を整える、自分のためのお茶の時間を
私自身、季節の変わり目やなんだか体調がすぐれないときにもお世話になっているこのお店。店内を見て回るだけでもパワーをもらえるので、観光に来た友人を連れて行くととても喜ばれます。今回も、スーッと身体に入ってくるハーブの香りに癒されて、心も頭もスッキリとした感覚になりました。
想いを込めて大切に育てられたお花やハーブを、ひとつひとつ手作業でブレンドしたハーバルノートの魔法のハーブティーは、心や身体を労わる密やかでやさしい手当てになります。八ヶ岳に来た際はぜひ立ち寄ってみてください。