寒〜い冬の八ヶ岳エリアですが、寒いからこそ見ることができる景色もたくさんあります。そのひとつが、長野県諏訪地方の「御神渡(おみわたり)」です。
神様が諏訪湖を渡る、諏訪湖の冬の風物詩・御神渡
御神渡というのは、凍結した諏訪湖の氷が割れて山のように盛り上がる現象のこと。冷え込みが続くほか、雪が少なさや日中の日差しなど、さまざまな条件が重なったときにだけ見られる、冬の諏訪湖の風物詩です。
どうして「神が渡る」という名称なのかというと、かつて諏訪の人々がこの現象を「諏訪大社の男神である建御名方命(たけみなかたのかみ)が、女神である八坂刀売命(やさかとめのかみ)に会いに行くために諏訪湖を渡った道筋」と伝えて来たため。神秘的でロマンチックな現象なんですよ。
凍結した諏訪湖が割れて盛り上がるため、御神渡が起こるときは大きな音が響きます。そんなところも、「神様が通っていった」と思わせる理由なのかもしれません。
最古の記録は500年前!
御神渡の歴史は古く、実に500年も前の記録も残っているほど。諏訪大社自体が長い歴史を持っていますが、御神渡も長い間諏訪の地で親しまれてきたというのがおわかりいただけるでしょうか。
さまざまな条件が重なったときに起こる現象のため、毎年起こるとは限らないですが、その分、御神渡が発生したときは地元でも大きな話題になります。
ちなみに、1979年から昨年までの38年間で御神渡が発生したのは15回。2000年以降では6回と、ペース的には3〜4年に1回といったところです。
御神渡の出現日を当てるクイズも
そんな御神渡の発生に関する企画も行われています。2002年から行われている「御神渡クイズ」です。
これは御神渡の発生する日を予想して応募する企画。当てられれば諏訪エリアのお酒や宿泊券など、さまざまな賞品がもらえちゃうんです。
地元の人間でもなかなかずばりいつ起こるかを当てるのは難しいですが、「御神渡クイズ」のサイトでは、2000年以降で御神渡が発生した年のデータも掲載されています。
ひとつの指標はやはり諏訪湖の全面凍結。全面凍結が確認されてからしばらくしてからが、御神渡の出現タイミングになっています。
今年は冷え込んだ先週、1月13日に諏訪湖の全面凍結が確認され、久しぶりの御神渡出現に期待が高まっています。今週かなり暖かい日が続いたりもしましたが、雪が少なかったりと、期待はまだまだできそうですよ。
クイズの応募は御神渡の発生日前日までに行っていればオーケー。早めに予想するのもいいですし、「そろそろ起こりそうだ」という日まで粘って応募するのも手です。
もちろんクイズをはずしてしまっても、御神渡を見ることはできますので、もし出現したらぜひ見に来てみてください!
[御神渡プレゼントクイズ2018]
- 応募方法
- 公式サイトの応募フォームにて受け付け
- 締め切り
- 御神渡発生の前日までに応募完了したものを有効として抽選
- 公式サイト
- 御神渡プレゼントクイズ 2018
http://suwalake.com/