さまざまなワイナリーが集まるワインの産地・山梨県に、本日11月28日、新しいワイナリー施設がオープンしました。マルスワインでおなじみ、本坊酒造さんの「マルス穂坂ワイナリー」です。
本社が鹿児島にある本坊酒造さんは芋焼酎などで知られていますが、同時にここ山梨では長年ワインをつくっています。1960年に、穂坂や勝沼といったぶどうの優良産地がある山梨県笛吹市にマルス山梨ワイナリーを設立し、以来50年以上にわたって山梨県のぶどうを使ってワインをつくっているんです。
そんなマルスワインさんの新しいワイナリー施設、一足早くオープン直前の昨日、ハチ旅スタッフもお邪魔してきました!
富士山を望む絶景ワイナリー
マルス穂坂ワイナリーはやはりぶどうの名産地である韮崎市の穂坂地区にあります。やや山側のエリアにあるのですが、到着してまず感動したのは景色!
ぶどう畑の広がる先に、甲府の街並みや見事な富士山が見えるんです。
そんな場所に建つ白い建物、こちらがマルス穂坂ワイナリー。今度のワイナリーは醸造棟に加えて、一般の人も気軽に立ち寄れるビジター棟が備えられているのが特徴です。
さっそくビジター棟に入ってみると、なかは広々! ショップスペースにはワインなどの商品が並ぶほか、椅子などもあり、ちょっとひと休みできるつくりになっています。
テラス側はガラス張りになっているのですが、これも富士山などを望む方角になっており、景色を満喫できます。
生産者さんの名前入り! 1樽分のみの限定ワインなどが!
そして、ショップに並ぶのはもちろんマルスワインさんのワイン。いろんなワインがありますが、なかにはここでしか買えないレアな限定ワインもあるんですよ。
たとえばぶどうの生産者さんの名前が入ったワイン。
こちらは生産者・収穫地を限定した特別なもので、この日並んでいたものはそれぞれ1樽分しかつくっていないんだそうです。本当にレアな1本ですよ。
また、棚を見ているとちょっと珍しいワインもありました。「甲州オランジュ・グリ」というワインなんですが、白ワインのようなんですが、ちょっとオレンジがかった変わった色をしています。
白ワインは通常果汁のみを使って発酵させているのですが、このワインは果皮なども加えられており、その色素でほんのりオレンジ色になっているんです。通常の白ワインよりあえて少し長く発酵させていて、爽やかな酸味やフルーティな香りが楽しめるワインです。華やかな色合いもあって、マルスワインさんの商品のなかでも人気の高い1本なんだそうですよ。
さらに、長野出身のハチ旅スタッフが気になったのはこちら。
左の「甲州産の旅」というワインなのですが、右のボトルと比べてかなり大きいですよね。これ、一升瓶に入っているんです。
実は山梨県側では一升瓶入りのワインというのも割とメジャーなんだそうです。同じ八ヶ岳エリアでも、長野県側ではなかなか見ない文化です。
おつまみなどもあるワインバーは、思わず長居しちゃいそう!?
そして、ショップと同じ1階にはその場でワインやジュースを楽しめるワインバーも。
赤、白それぞれ10種類以上のワインをグラスでいただけるんです。200円から600円程度と手頃なので、ちょっと試飲してみたいというときにうれしいですね。
チーズやハムなどの盛り合わせや韮崎産の焼きぶどうといったおつまみメニューもあるので、ちょっと休憩という使い方も楽しいですよ。ちなみに、このチーズやハムなども地元産のものがセレクトされています。
この日は残念ながら車で向かったため、ワインを飲むことはできなかったのですが、ジュースなどソフトドリンクも用意されていたので、そちらをいただくことに。
穂坂産巨峰を使ったジュースをいただいたのですが、これもおいしい! 原料は巨峰のみで加水や加糖などもしていないそうで、ほんのり渋味を感じるけれどクドくない味わいでした。
来年夏稼働予定の醸造所も見学OK!
ちなみに、ビジター棟の2階にはセミナールーム、屋上には開放感抜群のテラスなども。
今後はここでもいろんなイベントが行われそうですね。
そして、ビジター棟のすぐ向かいには醸造棟があるのですが、こちらも一般の人が見学ができます。
現在はまだ醸造が始まっていませんが、来年の夏からは稼働がスタートする予定になっています。
でも、稼働していない状態でもピカピカの醸造施設は、普段なかなか目にすることがないので見ていて面白いですね。
なお、マルス穂坂ワイナリーは新しい施設のため、まだ住所を入れてもカーナビなどに表示されなかったりします。穂坂自然公園ふれあいセンターへ向かう道の先にありますので、自動車で向かう方はこの公園を目印にすると便利ですよ!