八ヶ岳の日々の景色をお届けする「八ヶ岳百景」。今週は長野県の諏訪湖周辺など、標高1,000m以下のエリアも紅葉の盛りから終盤にかかってきました。
また、紅葉はもちろんですが、冬にさしかかるこの時期ならではの景色も見ることがありました。
諏訪湖周辺ではイチョウが紅葉ピークに
紅葉は高原エリアではピークを過ぎ、落ち葉が目立つ季節になりました。先週ピークを迎えていたのは諏訪湖周辺など、標高800m前後のエリアです。
特に現在は紅葉の時期が遅めのイチョウが見事に色づいています。「諏訪紅葉 三山めぐり」に参加するお寺のひとつである佛法紹隆寺では、名物である大きなイチョウが境内を染めていました。
このイチョウは推定樹齢200年以上、諏訪市の天然記念物にも指定されている大きな木です。
こちらもそろそろ紅葉終盤で、銀杏の実があちこちに落ちていました。
また、紅葉のピークを過ぎて落ち葉が増えた景色も季節を感じさせてくれます。諏訪湖周辺の桜は赤く染まり、周囲に落ち葉が。
風が吹くと落ち葉が舞う景色は、車で走っているときなどに見ても風情を感じます。いよいよこれから本格的な冬ですね。
晩秋の富士見町では「おひさんぽ」が
また、先週末の11月7日は富士見町のウォークイベント・「信州ふじみ おひさんぽ」も行われていました。季節ごとにさまざまなテーマ、コースを歩くイベントで、今回は「文学の秋『風立ちぬ』を巡るコース」がテーマ。
富士見町はアララギ派の歌人をはじめ、多くの文人が愛した地域で、町のあちこちにゆかりの場所や歌碑が残されています。この日は紅葉終盤の景色を楽しみながら、そんな文人ゆかりのスポットを巡りました。
普段は入ることができない犬養毅の別荘「白林荘」などにも入ったりと、貴重な1日でしたよ。
ちなみに、今年度の「信州ふじみ おひさんぽ」は、年明けの2021年2月6日にも「冬の入笠山スノーシューコース」の実施が予定されていますので、気になる人はぜひどうぞ。
この季節だけの絶景、三段紅葉も
そして、この時期は山々は一足早く雪の季節。冠雪した八ヶ岳などを見ることも多くなってきます。
秋空の青に、冠雪した山頂の白、そしてカラマツなどの紅葉の黄色の三色が同居する景色は、三段紅葉と呼ばれ、この時期だけの絶景です。
今年は冠雪したときに晴れ渡っている日が多く、何度もこうした景色を見ることができました。山と紅葉の景色ももう少しだけ楽しめそうです。
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