春の花といって思い浮かぶのは何でしょう? まずは桜、それから梅あたりが頭に浮かぶ人が多そうです。
桜や梅ももちろん春の花ですが、八ヶ岳エリアでも特に長野県側では「春の訪れ」といえばこの花を思い浮かべる人も多いです。「福寿草」です。
諏訪地域に春を告げる花・福寿草
福寿草は北海道から本州まで広く山野に生息する花。八ヶ岳周辺でも冬の終わり、2月末ごろから花が開きはじめます。
ハチ旅スタッフ間で話を聞いてみると、山梨県側ではそれほどなじみ深いという人はいないのですが、長野県側では春先といえば福寿草。この花が咲くと「もうすぐ春が来る」と感じる人が多いんです。春を告げる花としては梅などよりも身近で、この時期になるとよく「福寿草が咲いたね」と話題に上がるんですよ。
諏訪盆地を見下ろす城山福寿草園が名所
今年もそろそろ福寿草があちこちで見ごろを迎えています。
庭や道ばたに咲いているのを見かけるのも多いですが、諏訪エリアだと城山福寿草園のように福寿草を育てている名所も。スタッフも先週見に行きましたが、一面に黄色い花が開いていました。
ちなみにこの城山福寿草園、実は戦国期には大熊城という山城があった場所なんです。「お城」といわれると天守閣を持つお城をイメージする人も多いでしょうが、この城が築城されたのは1483年。本格的な天守を持つ安土城が建てられる100年近く前の時代であり、このころの城は砦に近いイメージです。
大熊城も建物などは残っておらず、堀や建物跡などが発掘されているのみなので、いわれないと「ここにお城があった」と気づかないかもしれません。ですが、攻防拠点となっていただけあって、諏訪盆地を見下ろす場所にあり、現在も絶景を楽しめます。
福寿草といっしょに春の近づく諏訪盆地の景色も楽しめるスポットですよ。