酒蔵の楽しみはお酒だけ……そんなふうに思っている人、いませんか? もちろんお酒は看板ですが、酒蔵さんによっていろいろなイベントや企画を行っているんです。
たとえば「真澄」の名前で知られる諏訪の宮坂醸造さんでは、現在期間限定で真澄粕汁定食屋をオープンしています。
蔵元ショップの一角で限定オープンする食堂
日本酒は一般的に寒い時期に仕込みを行いますが、その過程でいろいろな副産物も生まれます。酒粕もそのひとつ。
真澄さんでも今年の酒粕を販売しています。そんな酒粕を使ったランチを楽しめるのが、この真澄粕汁定食屋です。
真澄さんの直販ショップであるCella MASUMI(セラ真澄)に入って左手に進んだ先にある松の間が、真澄粕汁定食屋オープン日は食堂になっているんですよ。
「松の間」という名前どおり、ここからは樹齢300年の立派な松が見えるんです。
上品でスッキリとした味わいの粕汁&甘酒
ここでいただけるのが真澄の酒粕を使った粕汁の定食(1,000円)。おにぎりと副菜3品、甘酒がセットになっています。
ハチ旅スタッフも実際にいただいたのですが、口にしてビックリ。粕汁というと酒粕の風味が濃く、こってりした後味というイメージがあったのですが、ここの粕汁はすごくスッキリとした味わいになっているんです。
もちろん酒粕の香りや風味はしっかりありますが、酒粕や粕汁の「重い味」というイメージがガラッと変わりました。
粕汁に入っている魚といえば塩鮭が多いですが、ここでは寒ブリが。これも味わいをサッパリさせる秘密のひとつのようです。
また、特徴のひとつはいっしょに付いてくるカラシ。これは粕汁に入れていただくためのものなんです。意外な組み合わせですが、カラシの香りがアクセントになってまた違った美味しさを楽しめましたよ。
イメージが変わったといえば、いっしょに出される甘酒も。甘酒というと寒い時期に温めて飲むことが多く、味わいも濃厚で甘いというイメージでしたが、こちらでいただいた甘酒は冷やしてあり口当たりもスッキリなんです。
ちなみにこの甘酒をつくるために、真澄さんは富士見町にある醸造所に新しい蔵をつくったんだとか。苦心の末にできあがった、気合いの入った一杯なんです。
口当たりも後味も軽いので、食事のあとも重たく感じない味わい。ちなみに、そのままでももちろんですが、マーマレードなどいろんなもととミックスしても美味しいんですよ。真澄さんでもトマトジュースと合わせて飲んだりしているそうです。なお、アルコールは入っていないので、車で来ている方やお酒が飲めない方もいただけますよ。
お料理担当は蓼科の古民家のお店・蓼科びーんず かもすやさん
ちなみに、こちらのお料理を担当しているのは同じく八ヶ岳エリアの茅野市にある古民家を利用したお店・蓼科びーんず かもすやさん。この日の副菜の湯葉やお揚げも、かもすやさんで出しているメニューなんだそうです。
この副菜も上品だけど旨みたっぷりで感激のお味ですよ。
真澄粕汁定食屋は酒粕の時期に合わせての不定期オープン。現在のところ4月1日まで土日や祝日などに営業予定となっています。春休みシーズンに遊びに来る予定のある人は、ぜひお立ち寄りを。売り切れ御免の1日20食限定ですよ。
なお、蓼科びーんず かもすやさんは現在ランチ・ディナーともに予約制で営業中。こちらも気になる人はぜひ予約して食べに行ってみてください。
[真澄粕汁定食屋]
- 今後の営業日
- 2018年3月11日(日)、3月17日(土)、3月21日(水・祝)、3月31日(土)、4月1日(日)
- 時間
- 11:00〜14:30
※1日20食限定、なくなり次第終了 - 料金
- 1,000円
- 場所
- 宮坂醸造内 松の間(長野県諏訪市元町1-16)
- 問い合わせ
- ショップ セラ真澄(TEL=0266-57-0303)