写真を通して見つめる 縄文からの古層の連なり
地域にゆかりの深い作家を紹介する茅野市美術館ではこの夏、茅野市出身の写真家・小林紀晴さんの「縄文の庭」が開催されます。
「縄文の庭」では、これまで小林さんが撮影してきた御柱祭や八ヶ岳山麓に生きる人々の姿、自然・風景の作品群に加え、新たに撮り下ろした「縄文」をテーマとした写真作品、御柱祭とともにある「木遣り」をモチーフにした、八ヶ岳の四季を背景に木遣りが響く映像作品などが展示されます。
茅野市を含む八ヶ岳山麓は、縄文文化が栄えた地であり、さらに1200年以上の歴史を持つ御柱祭が今に伝わる土地。
撮影を通して小林さんは遠い過去の人々の姿を感じ、「本来撮れるはずのない古層を、祭りを通して撮る」という姿勢で被写体と向き合います。
1968年長野県茅野市生まれ。1991年写真家として独立。20代では、アジアを多く旅して写真作品を制作。そしてその後、故郷である諏訪地域の御柱祭を出発点として日本各地の祭事、祭祀を撮影。写真制作のほかノンフィクション・小説執筆・映画制作など活動は多岐に渡る。2016年茅野市縄文ふるさと大使に就任。
現在は東京工芸大学写真学科の教授を務め、後進の指導にあたりながら作品制作を続けている。
写真展に合わせて関連イベントも
期間中は、さまざまな関連イベントも開催されます。
■対話による作品鑑賞会
8月4日(木) 11:00〜
茅野市民館 ロビー
お話をしながら作品を鑑賞します。
ガイド:茅野市美術館サポーター、学芸員
料金:無料(要事前申込み、先着8名)
■アーティストトーク/映像作品と音楽
8月29日(月) 18:30〜
茅野市民館 マルチホール
『トオイと正人』(小林紀晴初監督映画/2021年)を上映し、同作品に音楽を提供した茅野ゆかりの音楽家「いろのみ」の演奏とともに作家が作品についてお話しします。
出演:小林紀晴、いろのみ(柳平淳哉、磯部優)
料金:無料(要事前申込み、先着160名)
■学芸員によるギャラリートーク
9月1日(木) 11:00〜
茅野市民館 ロビー
料金:無料(要事前申込み、先着15名)
小林紀晴展「縄文の庭」
- 開催期間
- 2022年7月24日(日)~9月4日(日)
※毎週火曜日は休館 - 開館時間
- 10:00~18:00
- 会場
- 茅野市美術館(長野県茅野市塚原1-1-1)
- 観覧料
- 一般=500 円(団体=300円)
高校生以下=無料
※団体は20名以上
※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料 - 駐車場
- 茅野市民館 駐車場
- 問い合わせ・申込み
- 茅野市美術館(長野県茅野市塚原1-1-1/茅野市民館内/9:00~20:00・火曜休館)
TEL=0266-82-8222 - 詳細ページ
- http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2022/0724.html