縄文時代から愛される石・サヌカイトの音色が響くコンサート、原村・デリ&カフェ「K」で

散策やレジャースポットであり、イベントなども多い長野県原村の八ヶ岳自然文化園。その敷地内にあるレストラン・デリ&カフェ「K」も人と地域などをつなぐイベントが行われています。

そんなデリ&カフェ「K」で、8月15日にちょっと変わったコンサートが開催されます。久石譲さんの全国ツアーにも参加され、数々の受賞経験がある打楽器奏者の小松玲子さんによるコンサートなのですが、演奏するのは太古から伝わる石の楽器なんです。

縄文時代から人々の生活に根付いてきた石・サヌカイト

「1300万年前の石サヌカイトの響きー縄文の地と共鳴ーコンサート」と題された今回の演奏会で使われるのは、「サヌカイト」という楽器です。このサヌカイトというのは実は岩石の名前。約1350万年前日本列島が大きく変動していた時期に特殊な環境の下で瀬戸内海周辺、特に讃岐地方中央付近に噴出した緻密でガラス質の安山岩で、叩くと「カンカン」と鳴ることから「かんかん石」とも呼ばれています。

縄文時代や弥生時代には西日本でもっとも利用された石器の素材であり、江戸時代ごろになるとその音の良さから石琴といった楽器などに使われているのが確認されています。

そんなサヌカイトを使ってつくられたのが、楽器の「サヌカイト」。黒い円柱状の石が糸で吊るされて並んでいて、まるで空中に浮いたマリンバのような姿をしています。加工が難しい反面、古くから愛されてきたこの石は、優しいチャイムのような、なんとも心地良い音色を響かせるんです。

このサヌカイトを演奏する小松玲子さんは、香川県高松市出身の打楽器奏者。世界中のいろんな打楽器を学び、演奏してきた小松さんですが、サヌカイトは奏者が非常に少なく演奏方法を探るところからはじめなくてはならなかったそうです。

今回のコンサートでは、約20年にもおよぶ探求のなかで見出した小松さんのサヌカイト演奏を楽しむことができますよ。縄文文化が栄えた八ヶ岳の地で、太古から伝わるサヌカイトの音色に身を任せてみてはいかがでしょうか。

ちなみに今回は有料オンライン配信も行われるので、会場に来られないという人はオンラインで楽しむこともできますよ。

[1300万年前の石サヌカイトの響きー縄文の地と共鳴ーコンサート]

開催日
2020年8月15日(土)
時間
19:00〜(開場=18:00)
会場
デリ&カフェK(長野県諏訪郡原村17217-1613 八ヶ岳自然文化園内)
参加費
3500円
※会場の場合、別途カフェでワンオーダー
定員
40名
※新型コロナウィルス拡大防止のため、マスクの着用、アルコール消毒、検温のご協力をお願いしております
詳細ページ
https://www.facebook.com/events/702838140281787

SPOT INFORMATION

デリ&カフェ「K」

住所
391-0115 長野県諏訪郡原村17217-1613
電話番号
0266-74-2684
営業時間
10:00〜18:00(L.O.=17:30)
金・土・祝前日=10:00〜21:00(L.O.=20:30)
定休日
火曜日(夏季は無休)
詳細ページ
https://k-haramura.com
https://www.facebook.com/deliandCafeK/

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