ケチャップや野菜ジュース「野菜生活100」などで親しまれているカゴメさん。八ヶ岳の麓、長野県の富士見町にはそのカゴメさんの工場があり、「野菜生活100」やトマトジュースなどをつくっています。
2019年には工場とトマトなどの栽培を行う農園、ショップやレストランのある建物が一体となった野菜の体験型テーマパーク・カゴメ野菜生活ファーム富士見がオープンしています。現在は新型コロナウイルス感染防止のため、工場見学や農業体験などはお休みしていますが、ショップやレストランなどは営業が再開しています。
持続可能な農業のモデルをめざした、生き物と共生する畑が誕生
そんなカゴメ野菜生活ファーム富士見で、今年の夏新しい取り組みがスタートしました。ファーム隣接の畑での生物多様性保全に配慮した農業です。
これは野菜といった自然の恵みを使う企業として、自然環境の保全や環境への負荷が少ない農業に向けた取り組み。泥や土で巣をつくるドロバチが、巣として使える竹筒マンションや、トカゲやてんとうむしの住処になる石づみハウスなどを設置し、農業に役立つ生き物を呼び込んで、その力を借りながら農業を行う畑です。
生きものと農業の共生しながらの農業を実践し、将来的には持続可能な農業のモデルケースとなることを目指しています。
今後は実際に育てた農作物の出荷や販売だけでなく、収穫体験などもできるようにすることを検討しているそうですよ。また、この畑のまわりには生きものと共生するための工夫や、鳥、昆虫、草花に関するクイズを設置。生き物や農業、自然について楽しみながら知ることができる「畑の生きものクイズラリー」も行っています。
クイズラリーなどを通してこれからの環境と農業に触れてみてはいかがでしょう。
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