形も大きさも違う土偶に込められた想いって? 茅野市尖石縄文考古館で縄文ゼミナール

八ヶ岳エリアは、縄文文化が栄えた地域で、数多くの遺跡と、「縄文のビーナス」、「仮面の女神」の名前で親しまれる2体の国宝土偶をはじめとしたさまざまな出土品が見つかっています。

縄文関連のイベントも例年たくさん行われています。長野県にある茅野市尖石縄文考古館で開催されている縄文ゼミナールもそんなひとつです。

2つの国宝土偶を収蔵する茅野市尖石縄文考古館

茅野市尖石縄文考古館は、尖石遺跡や与助尾根遺跡といった八ヶ岳山麓、霧ヶ峰山麓の遺跡からの出土品を研究結果などとともに展示しています。

茅野市尖石縄文考古館、展示の様子。

与助尾根遺跡の復元住居や土器づくりなどの体験コーナーが充実していることも魅力ですが、なんといっても大きな見どころは「縄文のビーナス」と「仮面の女神」を収蔵していること。現在「縄文のビーナス」は貸し出されておりレプリカの展示になっていますが、「仮面の女神」は本物が展示されています。

国宝に指定されている土偶「縄文のビーナス」。

縄文研究の成果を還元する講座

そんな茅野市尖石縄文考古館で行われている縄文ゼミナールは、「地域の考古学」の研究成果を還元する機会として開催されてきたイベント。八ヶ岳エリアの縄文遺跡についてはもちろん、各地の遺跡などの研究成果やその影響などを知ることができる講座が行われています。

過去の縄文ゼミナールの様子。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、定員を例年の半分にし、事前申し込み制の形を取って開催。10月17日を皮切りに全3回の講座が行われています。

今回は形も大きさもさまざまな土偶にフォーカスを当てられており、10月25日には「鋳物師屋遺跡の土偶 子宝の女神ラヴィとその周辺」、11月14日には「みみずく土偶の姿―後谷遺跡出土の土偶たち―」というテーマで講師の方にお話してもらいます。

参加申し込みは開催日前日の16時30分まで受け付けているので、今週末開催の講座もまだ間に合います。ただし、定員に近づいているので、気になる人はお早めに!

[縄文ゼミナール(2020年)]

開催日
第2回=2020年10月25日(日)
第3回=2020年11月14日(土)
時間
第2回・第3回ともに13:30〜15:00
場所
尖石縄文考古館(長野県茅野市豊平4734-132)ガイダンスルーム
受講料
無料(資料代=100円)
申し込み
第2回=2020年10月24日(土)16:30まで
第3回=2020年11月13日(金)16:30まで
※電話(0266-76-2270)にて受付
茅野市ホームページ
https://www.city.chino.lg.jp/

SPOT INFORMATION

茅野市尖石縄文考古館

住所
〒391-0213
長野県茅野市豊平4734-132
電話番号
0266-76-2270
営業時間
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
定休日
毎週月曜日(休日の場合を除く)、年末年始(12月29日~1月3日)、休日の翌日(この日が休日、土・日曜日の場合を除く)、臨時休館、開館する場合もあります。 
料金例
大人 500円
高校生 300円
小中学生 200円
駐車場
あり
詳細ページ
http://www.city.chino.lg.jp/www/toppage/1444796190237/APM03000.html

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