2月も中旬を過ぎ、そろそろ八ヶ岳エリアの冬もピークを過ぎるころとなりました。冬ならではの景色を見られるのもあと少し。
今回の八ヶ岳百景では、そんな冬の景色をお裾分けします。
2mを超える巨大な氷のリースが今年も
清里・清泉寮の冬の名物が氷のリース。八ヶ岳エリアでも特に気温が低くなる清里の寒さを利用し、毎年大きな氷のリースをつくっているんです。
その大きさは直径2.4m、重さ約800kg! とても大きいので、毎年2週間ほどかけて少しずつ凍らせていき、完成させているそうです。
今年も1月中旬から清泉寮本館前のポール・ラッシュ像の後ろで展示がスタート。日中の陽射しで少しずつ溶けていくのですが、その間に新しいリースをつくり続け、交換しながら展示を続けます。交換によってリースのなかのデザインも変化するので、時期による違いも楽しめますよ。
ちなみに、天気のいい日にリースの正面に立つと、リースの奥に富士山とポール・ラッシュ博士の像を見ることができます。スタッフが足を運んだ日もきれいに富士山が見えていました。
例年だと、気温が上がって新しいリースがつくれなくなる2月下旬ごろまで見ることができます。冷え込む時期だけの氷のリース、清里に立ち寄ったときは見に行ってみてはいかがでしょう。
高さ10mにおよぶ横谷峡の氷瀑群
寒さがつくる景色といえば、氷瀑もそのひとつ。長野県の蓼科高原に位置する横谷峡では、厳冬期になると滝が凍りついて大きな氷瀑ができるんです。
なかでも特に大きいのが屏風岩の氷瀑。大きな岩壁に幅約50m、高さおよそ10mという氷瀑群が形作られます。
今年も年明けごろには見られるようになり、冬の寒さとともに成長していきました。1月下旬にスタッフが見に行ったときには迫力の景色をつくっていました。
ちなみに、氷瀑は寒い時期に少しずつ成長するので、サイズ的には2月に入ってからが大きくなりますが、透明度が高く氷の美しさが際立つのは成長途上の1月なんだそうです。
八ヶ岳エリアの冬の冷え込みは大変さも感じますが、寒いからこそ見ることができる景色もたくさん。もうしばらくの冬も景色を楽しみながら過ごしていきましょう。