冷え込みが厳しい冬の八ヶ岳。こんな時期だからこそ嬉しいのが温泉です。
八ヶ岳エリアは各地に温泉が点在する地域。たくさんの温泉施設があるだけでなく、バラエティも豊かでいろんな泉質、景色を楽しめるのが特徴です。
そんななかでも特徴的な温泉のひとつがホテル八峯苑 鹿の湯です。
この土地だからこそ、源泉100%だからこその神秘の湯
八峯苑 鹿の湯は富士見高原リゾートにあるホテル。館内には日帰り入浴もできる温泉、鹿の湯もあり、地元の人などにも人気です。
地球の4大プレートがぶつかるフォッサマグナの上に位置する富士見高原の地下1,800mから湧出する自家源泉の温泉なのですが、この温泉にはある特徴があります。1日に何度かお湯の色が翆色になるんです。
この翆のお湯は、源泉の色。鹿の湯は地下から湧出する源泉を加熱、循環させているのですが、毎日特定の時間に入れ替えを行っています。このとき出てくる源泉のお湯の色が神秘的な翆色なんです。
具体的にどの成分がこの色を生み出しているかは定かではないそうですが、空気中の酸素に触れると5分から10分ほどで茶褐色から透明な色になっていきます。さまざまな成分が溶け込んだ源泉だからこそ、そしてその源泉100%の温泉だからこそ楽しめる色なんですよ。
普段は露天だと毎日17時、内湯の大浴場は10時、16時、18時の1日3回、お湯の入れ替えがあり、この時間に翆のお湯を楽しむことができます。
ちなみに鉄分やカルシウムも豊富な源泉をそのまま使っているからこそ楽しめる翆のお湯ですが、その分定期的に配管などのメンテナンスが必要。年に2回ほどメンテナンスのために翆のお湯を楽しめない時期もありますのでその点はご注意を。ちなみに今年1月にもメンテナンスが行われましたが、現在は無事終了し、翆のお湯が楽しめるようになっていますよ。
雪景色とともに楽しめる冬の露天風呂
この時期の富士見高原は、前後の天気にもよりますが雪景色が広がっていることも多いです。雪の日は露天風呂の周りにも雪が積もっており、お湯で温まってから雪に足を付けて寒暖浴を楽しむ人もいるそうです。
泊まって何度も入るもよし、寒暖浴などをしながら1回をたっぷり楽しむもよし。この季節の景色や、色の変化などを含め、自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょう。