戦国に染まる「第50回 信玄公祭り」1,000人を超える甲州軍団が出陣! 諏訪から甲府をつなぐ狼煙リレーも計17か所で開催

戦国の名将「武田信玄公」いまここに蘇る

戦国時代に甲斐の国、現在の山梨県を拠点に活躍した戦国大名・武田信玄。数々の戦に勝利し領土を拡大した戦国屈指の戦略家といわれています。武田信玄は同時に民政家としても優れた才覚を発揮。古くから大雨による水害が多かった場所につくった堤防は「信玄堤」と呼ばれ、今なお住民の生活を守っています。そんな武田信玄の遺徳を偲び、例年開催されているのが今年で50回目の開催となる「信玄公祭り」。甲府駅周辺が戦国に染まる様子は圧巻です!

「甲州軍団出陣」では “風林火山”になぞらえた軍団も登場

「信玄公祭り」のメインイベントは「甲州軍団出陣」。武田信玄が、現在の北陸地方を支配した戦国大名・上杉謙信と激突した「川中島合戦」に出陣する様子を再現したイベントです。1,000人を超える参加者が戦国武者姿で集結し、一大戦国絵巻が展開されます。「甲州軍団出陣」では、松平健さんや片岡鶴太郎さんなど、毎年数々の俳優さんが信玄公役を演じてきました。記念すべき第50回目で信玄公役を演じるのは、モデル・俳優の冨永愛さんです。

出陣式の様子。

甲州軍団出陣の様子。

「甲州軍団出陣」で出陣するのは、信玄の軍旗に書かれていた“風林火山”になぞらえた甲州軍団。風の軍団、林の軍団、火の軍団、山の軍団の4つの軍団と本陣隊で組織されています。当日は、各軍団が6つの部隊で構成され、風の軍団から山の軍団まで順番に出陣するそうですよ。

甲州軍団出陣の様子。

甲州軍団出陣の様子。

また、侍が合戦に備え待機する場所「陣屋」も設置。甲州軍団の各部隊はそれぞれの陣屋で酒を酌み交わし、士気を高めながら戦いに備え必勝を祈願していたそう。「信玄公祭り」では、陣屋を各部隊の待機場所として開放し、戦国武者姿の侍といっしょに写真撮影ができるスポットになっていますので、ぜひ遊びに行ってみてください。

出店、伝統芸能のパフォーマンス、花火などさまざまな企画も開催

さらに「信玄公祭り」では、甲府駅周辺全体でさまざまな企画が開催されます。舞鶴城公園では、山梨の“うまいもん”を県内各地から集めたグルメフェス・賑わい城下町、郷土芸能である甲府囃子の披露、和太鼓の演奏、初日の夜には甲府城の上空を神明の花火が彩ります。ほかにも、城東通りでは、風林火山演舞団1,000人による「風・林・火・山」総踊り、武田神社では、山梨県大月市笹子町に江戸時代から伝わる人形芝居「笹子追分人形芝居」の上演、琴・尺八の奉納演奏など盛りだくさん!

神輿渡御の様子。

八ヶ岳エリアでは狼煙リレーも

そして、八ヶ岳エリアでも「信玄公祭り」と同時開催で「武田信玄狼煙リレー」が開催。武田信玄が情報伝達の手段として伊那谷から甲斐へと築いた「武田信玄の狼煙」を再現し、諏訪から北杜、韮崎、甲斐、甲府を経由し、躑躅ヶ崎館(武田神社)まで計17か所で信濃の異変を伝えます。

「甲州軍団出陣」を間近で見られる有料観覧席はすべて完売してしまいましたが、さまざまな企画が目白押しの「信玄公祭り」。甲府周辺が戦国一色に染まって盛り上がり、まるで戦国時代にタイムスリップしたかのように楽しめる3日間です。ぜひ、足を運んでみてください。

[第50回 信玄公祭り]

開催日
2023年10月27日(金)〜10月29日(日)
場所
甲州軍団出陣出発場所=舞鶴城公園(山梨県甲府市丸の内1-5-4)
イベント公式HP
https://www.yamanashi-kankou.jp/shingen/
出陣タイムスケジュール
https://www.yamanashi-kankou.jp/shingen/schedule.html
各イベント内容・場所
https://www.yamanashi-kankou.jp/shingen/event01.html

同じエリアのイベント

このエリアの最新ニュース

今日の八ヶ岳をガイドする ハチ旅