八ヶ岳エリア初の大規模な芸術祭「山梨国際芸術祭|八ヶ岳アート・エコロジー 2023」アートの真髄に触れる1日を、12月20日まで開催中

11月5日から12月20日にわたり、清春芸術村を中心とする山梨県北杜市の各所にて、今年初開催の「山梨国際芸術祭|八ヶ岳アート・エコロジー 2023」が開催中です。

アートを通して考える豊かな環世界

八ヶ岳を中心とする雄大な地形と木々、天然水やお酒としても愛飲される清涼な水、日本一の長さを誇る日照時間など、豊かな自然資本にあふれている山梨県北杜市。日本列島を分断するフォッサマグナに位置し、その地形と気候によって多様な自然と文化を育んできました。

その自然にインスピレーションを求め、近年は、アート、ミュージック、クラフト、飲食などの多様なクリエイターたちの移住先としても人気を集め、人と自然の持続的な関係性の構築が模索されています。

そんな北杜市で開催される「八ヶ岳アート・エコロジー」のコンセプトは、「xenogender 〜 豊かな分断[フォッサマグナ]」。xenogender(ゼノジェンダー)とは、男女に限らず非生物や動植物などとの関係性を性別に取り込む思想のことです。昨今の多様性への着目が、国家や思想、ジェンダーにおいて細分化や分断を生み出していると考え、“分断”を抱えながらも豊かな生態系を築いている八ヶ岳から、多様と連帯を両立するヒントを得ることができるのではないか。このイベントではそんな思いを問いかけ、地域の自然環境と融和する作品や表現を通して、来場者の思考や属性を解放し、豊かなゼノジェンダーを感じられる場となることを目指しています。

清春芸術村をはじめとする作品展示の会場

今回の会場は北杜市各所の美術館やアート・文化に関わる場所。会場の中心となる清春芸術村は、安藤忠雄設計の「光の美術館」をはじめ、ギュスターブ・エッフェル設計の「ラ・リューシュ」、藤森照信設計の「茶室 徹」などがあり、建築巡りでも楽しめるアートスポットです。

清春芸術村。

ほかにも、約300点のキース・ヘリングの作品を所蔵し「混沌から希望へ」というテーマをもとに創設された中村キース・ヘリング美術館や、敷地面積1,000平米以上の広さを持つ巨大工場跡地に昨年オープンし、アーティストレジデンシーや展示スペースを構える大規模アートスペースGASBON METABOLISM、日本の精神伝統「みそぎ」を伝える唯一の古神道本宮・身曽岐神社など、合わせて4か所での開催となります。

中村キース・ヘリング美術館。

期間中にはライブも予定されており、公式ホームページにて情報が公開されますのでぜひご確認ください。

出演アーティスト

泉太郎 | 磯村暖 | 磯崎隼士 | 落合陽一 | 加々見太地 | SIDE CORE / EVERYDAY
HOLIDAY SQUAD | SCAN THE WORLD | 高田冬彦 | 宮原嵩広 | 村田美沙 | 山田リサ子 | 吉野祥太郎 | Yoshirotten | 脇田玲 | 渡辺志桜里+永山祐子 他

いくつもの温度 – HUGG – 村田 美沙。

Strata of Time – 時間の地層 – 吉野 祥太郎。

星を見ながら化石になった人 786 磯村 暖。

ウニ状の記憶 909 磯村 暖。

[山梨国際芸術祭|八ヶ岳アート・エコロジー 2023]

開催期間
2023年11月5日(日)~12月20日(水)
場所
清春芸術村(山梨県北杜市長坂町中丸2072)
中村キース・ヘリング(美術館山梨県北杜市小淵沢町10249-7)
GASBON METABOLISM(山梨県北杜市明野町浅尾新田12)
身曾岐神社(山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3401)
※身曾岐神社での作品展示はなし
入場料
清春芸術村/一般=2,000円、大・高校生=1,000円、小中学生=無料
中村キース・ヘリング美術館/一般=1,500円、学生(16歳以上)=800円
GASBON METABOLISM、身曾岐神社/無料
公式HP
https://www.yatsugatakeartecology.com/

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