東京⇔山梨の二拠点生活のリアルを綴る 上野千鶴子著『八ヶ岳南麓から』書籍化! 田舎暮らしのリアルを語った山暮らしの24の物語

八ヶ岳周辺はここ数年、遊びに来るだけでなく移住や二拠点生活で住む人も増えています。

女性学およびジェンダー研究の第一人者であり、社会学者、東京大学名誉教授の上野千鶴子さんもそのひとり。上野さんは約20年前に山梨県八ヶ岳南麓に家を建て、現在は東京と山梨の二拠点生活を送っているんです。

そんな上野さんが、八ヶ岳での二拠点生活について書いた『八ヶ岳南麓から』が11月に発売されました。

“実際に暮らす”からこそ分かる田舎暮らしのあれこれも

四季の景色や草花を楽しむこと、移住者のコミュニティに参加すること、地産の食べ物を存分に味わうこと、虫との闘いや浄化槽故障など想定外のトラブルに翻弄されること、オンラインで仕事をこなすこと、「終の住処」として医療・介護資源を考えること……。今回出版された『八ヶ岳南麓から』では、山暮らしのいいところから大変なことまで、二拠点生活や田舎暮らしのリアルを24の物語を通して綴っています。

山暮らしの魅力や素晴らしさといった山梨愛はもちろん、住む前には誰も教えてくれない「実際のところどうなの……?」の疑問を解決する話題も盛りだくさん。旅行や数泊の滞在では分からない、“実際に暮らす”からこそ得られる田舎暮らしのあれこれを、上野節の効いた新たな視点で綴っています。

なかには、お隣さんやご近所さんとのエピソードやちょっとした季節ごとのお気に入りのレシピなど、今までの上野千鶴子さんのイメージからは知られていなかったような、プライベートな一面がギュッと詰まった1冊でもありますよ。

そして、ひとつひとつのお話に添えられた山口はるみさんのすてきなイラストも見どころ。柔らかく色彩豊かな挿絵があることで、本文を読んでいるだけでも八ヶ岳の情景が浮かび上がります。

ずっとこの街で暮らし続けるために

わたしのいまのテーマは「大好きな北杜で最期まで」。
それにもちろん「おひとりさまでも」が加わる。——(本文より)

決して便利とは言えない場所で、でも大好きな場所で、最期まで楽しく暮らすためにはどうしたらいいのだろうか。この地で安心して老いていくには、改善していかなければならないことがたくさんある。そんなリアルな問いにも向き合いながら、八ヶ岳南麓での暮らしが語られています。

移住者や二拠点生活者の方、「終の住処」を探しているという方、田舎暮らしに憧れる方、八ヶ岳が好きな方……どんな方にもおすすめしたい1冊です。

『八ヶ岳南麓から』
著:上野千鶴子
出版社:山と溪谷社
定価:1,760円
URL:https://www.yamakei.co.jp/products/2824330790.html

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