2022年にはじまった「SUWA×文楽」。人形浄瑠璃文楽の人気演目『本朝廿四孝』を、その舞台である諏訪で上演するプロジェクトです。

3年目となる今年は、『本朝廿四孝 奥庭狐火の段』の舞台である諏訪湖畔の特設屋外ステージでの奉上文楽公演を実施。さらに、諏訪地域以外の人にも足を運んでもらうきっかけにしたいという想いから、この公演を無料とするため、クラウドファンディングを行っています。

人形浄瑠璃文楽は語りを行う太夫と、三味線、人形遣いの三業が一体となって行う日本の伝統芸能。

第1目標である無料公演やアーカイブ映像制作のための募集は無事達成し、現在は本公演のドキュメンタリー映画を制作するための第2目標額達成に向けて引き続き支援を募集しています。

諏訪ゆかりの演目を通じて地域の歴史や文化を発信

「SUWA×文楽」は、2022年秋に行われた「諏訪神仏プロジェクト」の関連イベントとしてはじまったプログラムです。

「諏訪神仏プロジェクト」は、諏訪地域の寺院が受け継いできたさまざまな仏像などを一斉に公開するイベント。そのなかのひとつには、武田勝頼の念持仏とも伝えられる岡谷・照光寺の秘仏「千手観音」もありました。

『本朝廿四孝』はそんな武田勝頼と八重垣姫という姫の恋物語で、クライマックスの「奥庭狐火の段」では八重垣姫が凍った諏訪湖を駆けていきます。

諏訪湖を舞台にした恋と冒険の物語です。

諏訪ゆかりの物語であり、諏訪湖には八重垣姫の像も建てられているのですが、舞台である諏訪ではまだまだ知名度が高いとは言えない状況で、実際に諏訪で上演されたこともありませんでした。

そこで、文楽の演目を通じて諏訪地域の独特な歴史や文化を多くの人たちに知ってもらうことをめざしてはじまったのが「SUWA×文楽」なのです。

昨年2023年は地元・諏訪清陵中学校での公演も行われました。

2024年は舞台である諏訪湖で上演！　CFも継続中

2022年、2023年は武田勝頼ゆかりの照光寺で上演した本公演ですが、今年はついにクライマックスの舞台である諏訪湖へ。諏訪湖畔の石彫公演の特設ステージで公演を行います。

こちらは、無事クラウドファンディングの目標額を達成し、無料上演することが決定。10月26日上演予定で、誰でも観劇できます。

さらに、クラウドファンディングの支援者限定で、照光寺での奉上文楽も。こちらは10月25日上演予定で、クラウドファンディングで照光寺奉上文楽招待付きのコースを選んだ方のみ参加可能です。

前述のとおり、第1目標を達成したクラウドファンディングですが、第2目標の500万円達成に向けて現在も支援を募集中。達成すると、映画監督によるドキュメンタリー映画制作が動き出します。

ドキュメンタリー映画では諏訪湖畔での公演全編に加え、諏訪の自然や歴史、文化、諏訪の人々の気質などを盛り込んでいく内容を予定。完成後はインターネットで全世界に向けて公開されます。

クラウドファンディングは8月23日23時まで受付。照光寺での奉上文楽招待コースをはじめ、まだまだいろんなコースが選べますので、気になった方は支援ページを覗いてみてください！

[SUWA×文楽2024 クラウドファンディング]