「星降る中部高地の縄文世界」が日本遺産に! 八ヶ岳で縄文文化に触れられるスポットは?

八ヶ岳周辺は縄文時代の遺跡が数多く残る地域だってご存知ですか? 今から5000年ほど前には、日本列島屈指の人口密集地帯で「日本の首都」ともいえる地域だったといわれています。

そんな八ヶ岳周辺エリアの発掘物や黒曜石鉱山などをテーマにした「星降る中部高地の縄文世界-数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅-」が、今年2018年5月に日本遺産に認定されました。長野県と山梨県の合わせて14市町村にまたがって申請された日本遺産なんですよ。

★詳しくはこちらをご覧ください
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/bunsho/happyou/300524nihonisan.html

実際に縄文時代の遺跡や出土品を見たり、文化についてしることのできるスポットもたくさんあります。今回はそんな八ヶ岳の縄文スポットをご紹介します。

井戸尻考古館(長野県富士見町)

縄文時代の代表的な遺跡のひとつが井戸尻遺跡。考古館ではそこから出土した2,000点あまりの土器や石器のほか、再現した当時の住居や食べ物や衣服を見ることができます。

展示を通して縄文時代の生活や宗教観などを知ることができますよ。

ちなみに、敷地内には古代蓮こと大賀ハスが植えられており、7月中旬から8月にかけてのこれからの時期に見ごろを迎えます。夏はそちらにもご注目を。

[スポットページ]
井戸尻考古館
https://8tabi.jp/spot/1570/

茅野市尖石縄文考古館(長野県茅野市)

尖石遺跡など八ヶ岳山麓の縄文遺跡から発掘された資料2,000点あまりを展示する施設。ここの目玉は何といっても国宝に指定されている2体の土偶です。

それが通称「縄文のビーナス」と呼ばれる土偶と、「仮面の女神」と呼ばれる土偶です。「縄文のビーナス」は4,000〜5,000年前、「仮面の女神」は4,000年前につくられたものと推定されているのですが、同時期の土偶と比べても非常に巧みで魅力的な造形をしています。

間近で本物を見ると、縄文文化の面白さを感じることができますよ。

[スポットページ]
茅野市尖石縄文考古館
https://8tabi.jp/spot/218/

神長官守矢史料館(長野県茅野市)

中世から諏訪大社上社の神官のひとつ、「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで務めてきた守矢家の文書などを保管、展示する資料館。一見縄文文化とは無関係に思える資料館なのですが、実は諏訪大社に伝わる文化をひもとくと、縄文時代からつながる歴史があるんです。

諏訪大社の祭神といえば建御名方神(タケミナカタ)ですが、この建御名方神はもともと諏訪地方の外からやってきた神様。諏訪地方にはもともと「みさく神(ミシャグジ)」と呼ばれる土着の神様がおり、そこに建御名方神がやってくる形で、現在の諏訪大社とその信仰の形につながっていきます。

建御名方神は西から伝わる農耕文化の弥生人、みさく神は狩猟採取文化の縄文人の民族ともいわれ、諏訪大社の神事にはその両方の血が流れています。なかでも縄文文化とのつながりを指摘されるのは「御頭祭」。鹿や猪の頭などをお供えする神事で、採取狩猟文化的な血脈を感じさせるものです。

神長官守矢史料館は縄文文化と外部からやってきた弥生文化、その融合と歴史を知ることのできるスポットでもあるんです。「御頭祭」の復元展示を見ることもできますよ。

ちなみに、この建物は茅野市出身の建築家・藤森照信さんの設計によるもの。建築自体も見所です。

[スポットページ]
神長官守矢史料館
https://8tabi.jp/spot/5163/

星ヶ塔ミュージアム矢の根や(長野県下諏訪町)

縄文時代に八ヶ岳周辺が栄えた理由のひとつが黒曜石の存在です。加工しやすいことから、縄文時代には石器や矢じりの材料に使われました。

その一大産地が八ヶ岳周辺。特に和田峠周辺や星ヶ塔遺跡などは主要産地でした。ここで採掘された黒曜石が、当時は日本中に流通していたことがわかっています。

そんな星ヶ塔遺跡などの出土品や黒曜石採掘坑の原寸ジオラマなどを展示しているのが星ヶ塔ミュージアム矢の根やです。本物の黒曜石に触れることもできますよ。

黒曜石採掘坑のジオラマ。

出土品の展示も。

また、施設2階からは裏手にある前方後円墳「青塚古墳」を見ることもできます。

[スポットページ]
星ヶ塔ミュージアム矢の根や
https://8tabi.jp/spot/5202/

韮崎市民俗資料館(山梨県韮崎市)

女夫石遺跡出土品

八ヶ岳の南側、山梨県の韮崎市あたりも縄文時代の遺跡や文化が数多く残されています。

なかでも注目は“美人”土偶。2016年に「JOMON美土偶グランプリ」というネット投票による企画が行われたのですが、そこで第2位に選ばれたのが韮崎市の石之坪遺跡から出土した「ミス石之坪」なんです(ちなみに第1位は「縄文のビーナス」でした)。

「ミス石之坪」の愛称で知られる土偶。

並みいる国宝と競ってランクインしたその顔はやはり非常に印象的。韮崎市民俗資料館ではその本物を見ることができるんですよ(※)

石之坪遺跡出土の縄文土器。

茅野市尖石縄文考古館などと合わせて、縄文の美人土偶に会う旅なんていうのも楽しいかもしれませんね!

(※)2018年6月現在、石之坪遺跡出土土偶(ミス石之坪)は、他館への貸出のため韮崎市民俗資料館での展示は行っておりません。2018年7月3日~9月2日まで東京国立博物館の特別展 「縄文~一万年の美の鼓動~」に出展されます。韮崎市民俗資料館での展示再開は9月下旬以降になると思われますが、詳細な日程は未定です。

[スポットページ]
韮崎市民俗資料館
https://8tabi.jp/spot/424/

縄文文化を知ることができるインタビューも

ハチ旅の姉妹サイト「ハチモット」では井戸尻考古館館長の小松隆史さんのインタビュー記事も掲載しています。

実際に道具をつくったり木を切ったりといった実体験を通じて縄文時代の生活を理解したお話など、縄文時代、そして歴史がもっと面白くなるお話を知ることができますよ。

こちらもぜひ読んでみてください!

[ハチモット記事]
ヤツガタケシゴトニン Interview No.4 井戸尻考古館館長×語り部 小松隆史(茅野市在住、富士見町勤務)|八ヶ岳をもっと楽しむためのWEBメディア「ハチモット」
http://8mot.com/culture/11376/

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