今年も7月26日から「星空の映画祭」がスタートします。長野県原村の八ヶ岳自然文化園の野外ステージに特設スクリーンを設置。星空の下で行われる野外映画祭です。
一部休映日を挟みつつ、7月26日から8月18日まで1か月近くの間、計9本の映画が1本ずつ日替わりで上映されます。
野外映画祭としては日本一標高が高い場所で開かれているイベントであり、自然に囲まれたステージそのもののロマンチックさも含めて人気を博しています。
とはいえ、普通の映画館とは違うからこそ、初めてだとどんなふうに遊びに行って、どう過ごせばいいかわからないという人もいるのではないでしょうか。今回は初めての人向けに、星空の映画祭をたっぷり楽しむための準備や用意、ポイントを紹介します!
前売り券はいつ行くか決まってなくてもOK! もちろん当日券もあり
「星空の映画祭」に行こう!と思ったらとりあえず必要なのはチケットです。「星空の映画祭」でも前売り券があり、スタート直前の7月25日まで地元を中心に販売されています。
現在の映画館は多くの場合、最終的には日付や上映時間、座席の指定を受ける必要がありますが、星空の映画祭は全席自由。野外ステージということもあり、基本的にはチケットのソールドアウトということもありません。
さらに前売り券自体も日付指定のものではなく、全日共通で使えるので、「日付は決めていないけど、行く予定ではいる」という人も、とりあえず前売り券を購入しておくのがお得です。
もちろん前売り券を買い逃しても当日券が販売されます。ですので、「急に時間ができた」「旅行でほかの予定を入れていたけど、急にキャンセルになった」なんてときも、ふらっと遊びに行くことができます。
ちなみに定員はありませんが、日によって混雑具合は変わります。土日やお盆シーズンはやはり人気となるため、例年多くの人が訪れます。混雑する時期は場所によってちょっとスクリーンが見えづらくなることもあるので、映画に集中したいという人は、早めの時間に行って場所を確保するのがいいでしょう。
また、人気の時期は駐車場も混み合います。会場の八ヶ岳自然文化園の敷地内がいっぱいになると、少し離れた場所の駐車場へと案内されます。離れているといっても徒歩5分程度なのでそれほどの距離ではありませんが、小さなお子さんがいたり、荷物が多かったりして、少しでも移動を減らしたいという方はやはりちょっと早めに会場に入っておくといいでしょう。
真夏でも原村の夜は東京の秋くらいの気温
では、参加にあたってはどんな服装や持ち物を準備すればいいでしょうか?
まず前提ですが、「星空の映画祭」の会場は標高約1,300mという高原エリアです。周辺地域に住む地元スタッフでも驚くことがあるのですが、真夏の時期でも夜になると想像以上に涼しい……というよりも、肌寒いことがあります。実際近くに住む地元スタッフも、盛夏の夜に原村に行ったとき、長袖のシャツを着ていったのですが、それだけでは全然足りず寒くて震えたことがありました。
実際データを見ても、8月の原村の最低気温の平均値は17.3度(1981年〜2010年統計平均/気象庁データより)。東京でいえば9月下旬から10月上旬くらいの最低気温です。
さらに高原エリアということもあり、ジメジメとした空気でもないので、体感気温はより低く感じる日も少なくありません。日が沈むころからグッと涼しくなってくるため、映画祭の時間には肌寒く感じることも。
そのため、常連の方や運営スタッフは参加の際は防寒対策をしっかりしてきます。野外ということで虫などもいるので、虫除けも兼ねる意味で肌の露出はない服装が基本。そして、服もちょっと信じられないくらい暖かい服装がベターです。たとえば、スタッフさんはこんな服装。
大げさに感じるかもしれませんが、ちょっと冷える日は本当にこれくらいあった方が安心なんです。映画祭の場合、長時間にわたって芝生広場に座って映画を見るため、身体も動かないですし、地面から来る冷えを感じることになるからです。「ダウンジャケットがあってもいいくらい」というのが地元スタッフの感覚なんですよ。
カッパや座布団などもあると便利
暖かい服装に加えて用意しておくと便利なものもいくつかあります。
マストのひとつはカッパ。激しい雷雨や濃霧のときは上映中止となることもありますが、ちょっとした雨なら上映は行われます。そして、雨天でも見に来るお客さんももちろんいます。そんなときはやはりカッパが必要というわけです。雨の日は肌寒さも増すので防寒を兼ねて非常に便利なアイテムですよ。
ちなみに、「雨の中で映画なんて……」と思うかもしれませんが、こうした天気の変化が思わぬ感動を生むこともあるのが野外映画祭の面白いところです。たとえば、映画のなかで雨が降るシーンを実際に雨のなかで見ることになったり、月の場面に入るときに現実でも雲が晴れ、月明かりが差し込むなんてことも起こったことがあります。
雨のような天気自体は決していいコンディションとは呼べませんが、そうした自然の景色が映画と絡み合い、ときに奇跡のような体験をさせてくれるのが野外映画祭の醍醐味。ライブアクトではありませんが、野外映画祭もまた野外フェスのように環境込みで思い出に残るものなんです。
また、レジャーシートや座布団もあると便利なアイテム。長時間座っているので、座りやすいようにというのもありますが、地面の冷たさの緩和という意味でも役に立ちます。ブランケットのように冷えてきたらかけられるものも便利ですよ。
ちなみにレジャーシートやブランケット、カッパなどは現地で販売もしています。「忘れてしまった!」というときはそちらを利用してもいいでしょう。
このほか、虫除け、懐中電灯などはあると助かることが多いです。会場周辺は運営側で少しライトアップしていたりもしますが、基本的には街灯が少ないエリア。上映後、駐車場まで歩くとき、真っ暗なところもあります。そんなとき懐中電灯があると安心です。
開幕はもうすぐ! 初日はオープニングイベントも
冒頭で紹介したとおり、「星空の映画祭」の開催はもうすぐ。『ボヘミアン・ラプソディ』、『名探偵ピカチュウ』、『メリー・ポピンズ リターンズ』、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』などなど、今年は最新の話題作が中心のラインナップとなっています。「気になっていたけど見逃した!」という作品もあるんじゃないでしょうか。
また、初日の7月26日はオープニングのスペシャルイベントもあります。
世界最古の踊りであるオリエンタルダンス(ベリーダンス)と日本古来の津軽三味線を組み合わせたライブアクトです。この日は20時からの上映に先立って、19時30分からダンサーのIsis Atsumiさんと奏者の匹田大智さんがステージを披露してくれます。
なお、映画祭のオープニングイベントでは15分ほどのショートライブですが、翌日7月27日には同じ原村のリングリンクホールでおふたりのライブが行われます。そちらは1時間30分とたっぷりライブを楽しめますよ。気になった方はぜひそちらもどうぞ!
[星空の映画祭2019]
- 開催日
- 2019年7月26日(金)〜8月18日(日)
※8月2日(金)、8月3日(土)は休映 - 時間
- 20:00〜(開場=19:00)
- 会場
- 八ヶ岳自然文化園(長野県諏訪郡原村17217-1613)野外ステージ
- チケット
- 前売り券:おとな(高校生以上)=1,000円、こども(中学生以下)=500円
当日券:おとな=1,300円、高校生=1,000円、こども(小中学生)=500円
※未就学児無料 - 公式サイト
- 星空の映画祭 公式サイト
https://www.hoshizoraeiga.com/
星空の映画祭 – ホーム
[Oriental Dance & 津軽三味線 in 八ヶ岳]
- 開催日
- 2019年7月27日(土)
- 時間
- 15:00〜16:30(開場=14:30)
- 会場
- リングリンクホール(長野県諏訪郡原村 第二ペンションビレッジ内)
- 参加費
- 前売り=2,000円、当日=2,500円
ドリンクオーダー500円+投げ銭 - 定員
- 30名
- 詳細ページ
- Oriental Dance & 津軽三味線 in 八ヶ岳 7月27日
https://www.facebook.com/events/342633459983334/
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