積雪はあまり心配ないけど、防寒や凍結対策は必須! 八ヶ岳エリアの年末年始、道路状況や服装は?

年末年始、八ヶ岳エリアに遊びに来る人もいるのではないでしょうか。そんなとき、積雪状況に不安になったり、服装で悩んだりする人も多いでしょう。

そんな人のために年末年始シーズンの積雪状況や気温や服装などを紹介します。

道路の積雪はほとんどなし、ただしスノータイヤは必須!

ひとくちに八ヶ岳エリアといっても、ハチ旅の定義でも長野県の諏訪湖周辺から山梨県の韮崎市あたりまでと、非常に広く、地域によって標高差や気温差も大きいです。比較的東京などに寄港の近い韮崎市と、高原エリアの清里や長野県の原村などでは、気候がかなり違い、防寒対策も変わってきます。

ただ、こと雪に関していえば、多少の積雪量や状況の違いはありますが、実はそれほど大きな差はありません。というのも、八ヶ岳エリアは気温は低いものの、イメージほど雪が多い地域ではないんです。

最近の傾向では、1シーズンに数回本格的な雪が降るのですが、積もるのは10cmから30cm程度のことが多く、いわゆる豪雪地帯のように1mを超えるような積雪になることはほとんどありません。

今年もクリスマスを過ぎたあたりで何度か雪が降りましたが、積雪は数cm程度。除雪に加え、気温も比較的高い日が多かったからか、主要幹線道路などはおおむねドライといっていいです。原村のようにホームページインスタグラムで路面状況を伝えているところもあるので、そちらも参考にするといいでしょう。

こちらは12月27日に原村のホームページに掲載された道路の様子。この日は前日雨が降りましたが、道路上は基本的に雪はありません。
※12月30日にまた広い範囲で雪が降りました。ただし今回もそれほどの量ではありませんでした。

ただし、ノーマルタイヤの車で大丈夫かというとそれはNG。この時期はいつ雪が降るかわからないだけでなく、日当たりの悪い道などは一度降った雪が少し溶けながらアイスバーン状になって残ることもあるんです。

さらに路肩などに残った雪が昼の日差しで溶けたあとも要注意。雪が少ないとはいえ、気温は低いので、夕方以降になると溶けた雪が凍ります。実は雪よりもこうした路面凍結が怖いことも多いんです。

そのため、地元の人たちは11月ごろにはスノータイヤへの履き替えを行い、不意な雪や気温低下を警戒して4月ごろまでそのまま過ごす人も多いです。真冬の時期に車で遊びに来るならスノータイヤはマストと考えてください。

この時期は氷点下が基本、足もとなどにも十分な対策を

では、服装はどんなものがいいのでしょうか? 結論からいえば、1月は年間でももっとも冷え込む時期にさしかかる時期なので「とにかく極力暖かい服装」という感じになります。特に標高1,000mを超える高原エリアは夜はもちろん昼から刺すような寒さのことも少なくありません。

たとえば長野県の原村の1月の平均最高気温は2.1度。平均最低気温はマイナス8.3度にもなります。1日じゅう気温が氷点下となる真冬日も珍しくなく、夜にはマイナス10度を超えることもしばしば。標高が少し低いエリアはそこまでではないものの、やはり真冬日になることもあれば、冷え込んだ日の夜にマイナス10度以下になることもあります。

そのため、この時期はヒートテックや厚手のアウターや手袋、マフラーなどはもちろんですが、パンツの下に厚めのタイツ、さらに厚めの靴下など、足もとからしっかり重ね着をして対策する人が多いです。冷え込みが来るのは足もとからなので、こうした対策でかなり過ごしやすさは変わります。身体などに貼るカイロはもちろん、靴の中に入れるカイロなども有効ですよ。

昨年(2018年)12月のスタッフの服装例。高原などはこれでも少し寒さを感じます。

昨年の12月のスタッフの足もと。タイツの上に厚手の靴下、さらに靴もモコモコの防寒仕様。

また、アウターとして登山向けアイテムを愛用する人も多いです。登山用の冬服は、いわば防寒のエキスパートアイテム。原村や長野県の富士見町、蓼科、山梨県の清里など、高原エリアで外に出るときは持っていると心強いです。

標高800m前後の長野県の諏訪エリアや1,000m前後の山梨県小淵沢なども、首都圏などに比べるとかなり冷えるので同じような対策があって損はありません。特に夜からの初詣や初日の出を見に出かけるという人は極力肌が露出した部分がなくなるように対策をしておくといいでしょう。

暖かい服装と対策で楽しい年末年始を!

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