八ヶ岳でも長野県側、諏訪エリアのちょっと変わった名物といったらイナゴ。甘露煮や佃煮などにして食べるというのを知っている人も多いでしょう。お土産としていろんなところで販売されています。
そんな諏訪エリアでまた新しいイナゴを使った名物が生まれました。イナゴのおやき「バッタおやき」です。入っているのはイナゴですが、ゴロのよさから「バッタおやき」という名前がつけられています。
「おやき」は小麦粉やそば粉でつくった皮で野菜などを包んだおまんじゅうのような食べ物。長野県の郷土料理のひとつとして人気です。
そんなおやきの具にイナゴを使うという、「郷土食×郷土食」の新商品が生まれたということで、ちょっと気になっていただきに行ってきました。
販売するのは「バッタソフト」でおなじみ諏訪湖観光汽船さん
「バッタおやき」を発売したのは、諏訪湖で遊覧船の運営をしている諏訪湖観光汽船さん。遊覧船の発着所に売店があり、そこで販売しています。ここはイナゴを突っ込んだソフトクリーム「バッタソフト」でも話題になったところなんですよ。
「バッタソフトに続く名物を……」ということで、売店で販売しているおやきの新ラインナップとして、今年の4月に登場したのが「バッタおやき」なんだそうです。イナゴ愛がヤバい。
諏訪湖観光汽船さんは変化球とか知らない
さっそくお邪魔して現物を見せていただくと……
見た目は意外にオーソドックスなおやきです。とはいえ、あの「イナゴソフト」を生んだお店。中身は、うん、すごいんだろうなぁ、ということで割ってみると……
直球!!!! またイナゴがド直球でイン!!! わかってたけど、諏訪湖観光汽船さんは変化球というのを知らないんでしょうか?(たぶん知らないんだと思います)
それにしても今回は入っているイナゴの量が多いです。「バッタソフト」だって数匹、ちょっとしたチャームポイントくらいの感じだったのが、今回の「バッタおやき」はどっさり。混じりっけなしにイナゴの甘露煮が皮に包まれています。
「どれくらい入れてるんですか?」と聞くと「20匹分くらいでしょうか?」とのこと。ちょっとしたお土産用のイナゴの佃煮なら3分の1パック分くらいはありそうです。
見た目は衝撃的だけど実は食べやすい
今回うかがったスタッフは諏訪出身で、イナゴは小さい頃にも食べているのですが、最近はめっきり食べる機会がなくなっていたので、今回は久しぶりのイナゴ。どんな味なのか記憶が曖昧だったんですが、食べてみて思い出しました。イナゴって案外食べやすいんです。
虫なのでグニャッと柔らかい食感をイメージしがちですが、イナゴの甘露煮や佃煮はパリッとした食感。感覚的には小エビの素揚げのような感じです。
それが甘辛く味付けされており、おやきの皮にもマッチします。もともとご飯のおかず的な味なので、おやきの皮はむしろソフトクリームよりわかりやすく相性がいいですね。
ちなみに、諏訪湖観光汽船さんで販売しているおやきは、なかの具によっていろんなタイプの皮が使われているのですが、「バッタおやき」の場合はもっちりタイプの皮を使用。思った以上にボリューム感がありました。
イナゴのボリュームも含め、満足感が大きいので、「ちょっと試しに」という人は数人で分けてもいいと思います。
なお、諏訪湖観光汽船さんの売店では「バッタソフト」や「バッタおやき」だけでなく、普通のソフトクリームやスタンダードな餡のおやきも販売していますので、「イナゴを食べたいけど家族が猛烈に拒絶している」なんて人も安心してどうぞ。みんなで楽しめます。
遊覧船に乗る前後や諏訪湖散策の際にはぜひ立ち寄ってみてください!
[諏訪湖観光汽船 売店]
- 住所
- 長野県諏訪市湖岸通り3-1-27
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休
- なし
- 公式サイト
- 諏訪湖観光汽船公式サイト│諏訪湖の遊覧船とワカサギ釣り、花火、温泉の情報をご紹介します!
http://www.suwako-kanko.com/