みなさん、こんにちは！　ネオオリエンタルリゾート八ヶ岳高原の田中です。私は先月の高橋真理子さんとは違って星や宇宙の専門家ではありません（専門は宿泊事業の経営です！）。

しかし、昔から星々の美しさや宇宙の永遠の広がりを見たり考えたりすることが好きでした。そして、この八ヶ岳の素晴らしい星空を多くの人と共有したくていつもお客様と一緒に星を見上げています。

今回私が紹介するテーマは「しぶんぎ座流星群を見る時の冬装備」なのですが、その前に少し冬の星空のお話を！

先月、高橋さんが「冬の星空は1年で一番素晴らしい！」というお話をされていましたが、私も冬の星空、大好きです。冬の星座は、秋、東の空にまず“もやっ”とした「すばる」が登場して開幕します。その後、真っ赤な目をした牡牛座、そして、みんなが知っている星座の王様ともいうべき「オリオン座」が登場します。オリオン!!　かっこいいですね！　まっすぐ並んだ三ツ星がウエスト、その周りを4つの明るい星が取り囲んだ、砂時計のようにも見える星座です。

冬の初めの頃は、やや遅い時間に東の空に上がってきます。三ツ星がまっすぐ縦に並び、あたかも巨人が肩肘を立て寝転びながら地球人を見下ろすように見えます。

私は、秋の夜、仕事を終えて帰宅する時に東の空にオリオンの寝姿を見つけると「キタキタキタ～！　オリオンの季節がやってきた!!」と毎年興奮しています。

そしてオリオンは冬の間、立ち上がってこん棒を振りかざし、巨大な牡牛と戦いながら夜空を駆け巡ります。その後、春になると今度はうつぶせになって眠るように西の地平に沈んでいきます。

そんなオリオンを中心として冬の夜空は見ごたえたっぷりです。

さて、「しぶんぎ座流星群」ですが、毎年1月3日の夜半過ぎにピークを迎える流星群です。しぶんぎ座自体は、今は使われなくなってしまった星座。場所は北を向いて北斗七星の柄の部分の少し下くらいが放射点です。

流れ星を見確立を上げるには、できるだけ広く夜空を見ること。そのために一番いいのは寝転がってしまうことです。八ヶ岳、冬、遅い時間、地面に寝転んで……当然、とっっっても！　寒いです。なめてはいけません！

星空を見るときはじっとしていますね。そして比較的長い時間になります。頭は星の素晴らしさで興奮するかもしれませんが、身体は氷のようになります。「これでもか！」というくらい暖かい格好をして挑みましょう！

上着、ズボンだけでなく靴も帽子も手袋も防寒仕様が必須です。カイロや暖かい飲み物も用意するとベターですね！　でも寒いところで飲み物を飲むと、当然……溜まってきますね。場所の選定は、トイレがあった方が良いでしょう。

八ヶ岳南麓の小淵沢、大泉、清里あたりからは夜でも北を向くと八ヶ岳の勇壮な稜線を確認できると思います。北の空には八ヶ岳連邦に落ちる流星群を、そして南の空にはオリオンを中心に夜空で一番明るい星であるシリウスを含む「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」を！

八ヶ岳の冬の星空は、「寒さ」よりも大きな「感動」があります。
存分にご堪能ください！