小津安二郎記念・蓼科高原映画祭、今年はオンライン上映&ドライブインシアター!

長野県の蓼科高原は、日本を代表する映画監督である小津安二郎が晩年拠点にしていたことでも知られる地。遺作となった『秋刀魚の味』をはじめ、『お早よう』や『秋日和』など、7年間で6作品がここで執筆されました。

そんな縁から蓼科で毎年秋に開催されているのが「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」です。蓼科高原のある茅野市の映画館などを会場に、小津作品をはじめとしたさまざまな映画の上映のほか、ゲストトークや新たな才能の発掘に向けた短編映画コンクールなどが行われています。

過去の開催の様子。

映画祭と縁深い茅野市の新星劇場。

23回目を迎える今年は、コロナ禍のため例年と同じような形での上映やイベント開催が難しい状況となってしまいましたが、感染対策をした上でできる形を検討。オンラインでの短編映画コンクール実施と、ドライブインシアターでの映画上映が行われることとなりました。

オンラインで入選作品が観られる短編映画コンクール! 倍賞千恵子さんらのメッセージも

例年映画上映と並行して行われているのが新しい才能の発掘を目的にした短編映画コンクール。今年は136作品の応募があり、オンラインで審査が進められ、10作品の入選作品が決まりました。

10作品の入選作品がYouTubeで公開されているほか、9月26日にはグランプリ、準グランプリ、入賞の発表がYouTubeでライブ配信されます。

また、映画祭のYouTubeチャンネルでは、映画祭縁の人々からのメッセージやトークも公開されています。女優の倍賞千恵子さんや、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督などからのメッセージ、映画祭と切っても切れない関係の茅野新星劇場の支配人さんへのインタビューなどを見ることができますよ。

夜空の下で開催されるドライブインシアター

そして、特別企画として行われるのがドライブインシアター。車に乗ったまま映画を鑑賞する形式で、コロナ禍で安心して映画を楽しめる形として改めて注目が集まっています。

会場はこの夏オープンしたばかりの道の駅「ビーナスライン蓼科湖」の駐車場。9月25日は『ラ・ラ・ランド』、9月26日は『SING/シング』が夜空の下で上映されます。ちなみに音声はFMラジオを通じて聞く形なので、FMラジオ搭載の車で参加するか、別途FM対応のラジオを持参してください。

道の駅「ビーナスライン蓼科湖」。

事前申込制で、メールまたは郵送で申し込むと入場証が届きます。申し込みは9月9日までなので、見たいという方はお早めにどうぞ!

[第23回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭]
公式サイト:https://ozueigasai.jp/
短編映画コンクール入選作品一覧:https://ozueigasai.jp/tanpen/19th.html
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCp4RSaS4yFfqdIM7deLhu7A
ドライブインシアター詳細:https://ozueigasai.jp/driveintheater.html

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