諏訪の技術が生んだ純金のオルゴールが特別展示中…会場のオルゴール記念館は3月9日再開

今年1月に新宿高島屋で行われた「大黄金展」に、24金、いわゆる純金のオルゴールが展示されたのをご存じでしょうか? 「黄金のCHABACO」と名付けられたこのオルゴールは、本体の箱を金のプレートで囲んでおり、なんと3,300万円というすごいお値段で発売されました。

高さ約14.5cm、幅約24cm、奥行約16cmの「黄金のCHABACO」。

そんな純金のオルゴール、実はゴールドメーカーのSGCと八ヶ岳エリアの企業によるコラボレーションで生まれたものなんです。

その企業は長野県の下諏訪町にある日本電産サンキョー。日本最大のオルゴールメーカーで、今回のオルゴールにもこの会社の72弁高級オルゴールムーブメントが使われています。

72弁のオルゴールムーブメントが音色を奏でます。

一時は世界シェア9割を超えた諏訪のオルゴール

長野県の諏訪湖周辺は、戦後になり精密技術が集積し、「東洋のスイス」と呼ばれるようになった地域。カメラや時計が特に有名ですが、もうひとつ中心となってきたのがオルゴールです。

戦後すぐの1946年に創業した三協精機、現在の日本電産サンキョーがオルゴールづくりをはじめて急成長。ピーク時には世界シェアの90%以上を占めるほどになりました。

ちなみに日本電産サンキョーはスケート部も有名で、1960年代以降は毎回オリンピックに選手を送り込んでいます。長野オリンピックの金メダリスト・清水宏保さんや平昌オリンピックの金メダリスト・髙木菜那さんといったメダリストも輩出しているんですよ。

3月14日まで「すわのね」で金箔仕様の「黄金のCHABACO」特別展示

そんな日本電産サンキョーが協業して生み出した「黄金のCHABACO」。金箔を使って純金製と同じ見た目のものを下諏訪町で見ることができます。

発売を記念して、日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」で1月から展示がスタートしているんです。

展示されているのは金箔を使ったものですが、見た目はK24のものと変わらないそうです。

「すわのね」は新型コロナウイルスの影響を踏まえて2月8日から臨時休館に入ってしまいましたが、3月9日から再開を予定しています。「黄金のCHABACO」の展示は3月14日までの予定なので、見てみたいという人は再開後の来週が最後のチャンスとなります。

細工も美しい黄金のオルゴール、ぜひこの機会に見に行ってみてください。

[「黄金のCHABACO」オルゴール特別展示]

展示期間
2021年1月13日(水)〜3月14日(日)
開館時間
9:00〜17:00(10月〜3月)
※10月~3月15日の毎週月曜日は休館(祭日の場合翌火曜日)
展示場所
日本電産サンキョーオルゴール記念館「すわのね」(長野県諏訪郡下諏訪町5805)
入館料
大人=1,000円、小中学生=500円
※16時以降の入館の場合半額
公式サイト
https://suwanone.jp/

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