願いを乗せて5,000本あまりの祈願木を焚き上げ、心も体も祓い清める「火祥大祈願祭」12月12日身曽岐神社にて

「みそぎ」とは「きれい」になること

みなさんは、日本の精神伝統「みそぎ」をご存知ですか? この言葉を聞くと、滝に打たれたり、海や川で水をかぶったりする行をイメージされる方も多いと思いますが、「みそぎ」には「きれい」になること、という意味も込められています。「みそぎ」によって、目に見えない心や運命までも「きれい」にして、1日1日を楽しく、明るく、生き生きと過ごすことを重んじているのです。

そんな「みそぎ」の精神を伝える唯一の古神道本宮が、山梨県小淵沢にある身曽岐神社です。

身曽岐神社 本殿。

境内には、古神道の神学「神は火水なり」を具現した火祥殿と水祥殿、東域には日本伝統文化の象徴として、神池に浮かぶ日本随一の能楽殿があります。古神道の「古」は、本当の、本来の、本物の、という意味を持ち、身曾岐神社では、「神道とは、この日本の天地自然を教典とするいのちの信仰である」と伝えられています。そのため、古神道の奥義に則った、火の神事や水の神事なども行っているのです。

能楽殿。

5,000本あまりの祈願木を焚き上げる火祥大祈願祭

その一環として、身曽岐神社では2日、12日、22日の毎月3回、火祥神事が執り行われます。火祥神事とは、お願いごとを祈願木や御札に託してお清めし、願いを乗せて神さまにお届けすること。火には浄化のはたらきがあるため、自らの祈願を火祥神事にかけることで、人生の運びを妨げているものを祓い清めることができます。

火祥神事の様子。

そんな火祥神事のなかで、1年に一度だけ行われる「火祥大祈願祭」が12月12日に執り行われます。普段、火祥殿で行われている火祥神事ですが、この日は場所を本殿前に変えての開催。高く積み上げられた5,000本あまりの祈願木に神火が移され、一気に焚き上げられます。このほか、御祈願のお取り次ぎも行われますよ。

本殿の前に大きく燃え上がる圧巻の神火。1年の終わりに心も体も「きれい」に清め、炎に乗せて願いを届けてみませんか?

[火祥大祈願祭]

開催日
2023年12月12日(火)
時間
齋行=14:00
場所
身曽岐神社(山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3401)
詳細ページ
https://www.misogi.jp/r051212-daikigansai/

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