八ヶ岳エリアも徐々にクリスマスモードになってきました。普段は暗い森のなかも、冬のこの時期だけは、イルミネーションやいろんなお家のクリスマスツリーの明かりで輝いています。

さて、クリスマスではどの国でもこの時期になると食卓に上るお菓子や食事ってありますよね。チキン、ケーキ、ジンジャークッキー、ブッシュ・ド・ノエル……。そのうちのひとつが、ドイツの伝統的なお菓子・シュトレンです。

シュトレンとは、ドイツで古くから食べられている伝統的なパン菓子。たっぷりのバターが入った生地に、ラム酒などの洋酒に漬けられたドライフルーツやナッツなどが練り込まれています。クリスマス4週間前の日曜日からクリスマスイブまではアドベントと呼ばれ、シュトレンも毎日薄くスライスして、クリスマスを心待ちにしながら少しずつ食べていくのです。

今回は、八ヶ岳エリアでシュトレンを販売しているお店をピックアップ！　皆さんも、毎日少しずつシュトレンを楽しみながら今年のクリスマスを迎えてみませんか？

清里：megane

山梨県北杜市の清里、木立の中に佇むフレンチレストランとパンの店megane。気持ちのいい高原の朝で焼きたてパンのモーニング、ちょっと特別なご褒美ランチも楽しめます。有機栽培の果物でつくったドライフルーツと、数種のナッツがたっぷり入ったシュトレン。口に含むとバニラ、カルダモン、さまざまなリキュールが組み合わさった濃厚な風味を感じられます。日が経つにつれて熟成して、優しくコクのある風味に変わっていくのも楽しみのひとつ。

韮崎：野菜パン ド・ドウ

韮崎の名店・野菜パン ド・ドウ。リゾナーレ八ヶ岳内・Boulangerie NODAと韮崎中央公園前・パンと公園のふたつの店舗で販売しています。名物は野菜ソムリエの資格をもつオーナーがつくる野菜のパン。八ヶ岳南麓で採れた野菜をたっぷり使い、野菜がもつ本来の色と味をそのまま活かしています。

そんなド・ドウのシュトレンは、お店の前で育てている無農薬ぶどうの酵母を利用。小麦は北杜市高根町の八巻さんの「ゆめかおり」を使用し、国産小麦と全粒粉のブレンドに。ラム酒漬けのフルーツ・シナモン・クローブ・ホールスパイス・カルダモンを使用して、香り高く仕上げられています。外側カリっと、中はモッチリで、食べ応えがありますよ。

白州：ゼルコバ

山梨県白州の台ヶ原宿に佇み、明治時代からあるよろず屋をリノベーションしたパン屋さん・ゼルコバ。東京・立川市から移転し、天然酵母や自家製の食材にこだわったハード系のパンをつくっています。大人気で売り切れ次第、営業も終わってしまうので早めに行くのがおすすめです。
粉糖をかけていないタイプで見た目がシンプルなゼルコバのシュトレン。ですが、時間をかけて漬け込んだ季節のドライフルーツや数々のスパイスを使っているため、華やかな風味がそっと隠れています。自家製の干し柿も入っているそうですよ。

富士見：カントリーキッチンベーカリー

石窯で焼き上げる食パンやバゲット、地元の旬の食材を活かしてつくる種類豊富なパイなど魅力的なパンが揃うカントリーキッチンベーカリー。もっちりみっしりした食感や生地の味をしっかりと感じられる香ばしさがあります。

フランス産高級酒・トリプルセックで漬け込んだフルーツをはじめ、クルミ、アーモンド、マカダミアナッツ、レーズン、プルーン、イチジク、オレンジ、レモン、シナモン、ナツメグ、ラム酒など盛りだくさん。焼き上がりの香りがたまらないシュトレンです。

小淵沢：山のパン屋 桑の実

こぶちさわ道の駅内にある、山のパン屋 桑の実。山梨県産の小麦を使用し、酵母種は自家製。またすべての商品が、卵、乳、動物性アレルギーフリーなので ベジタリアンやヴィーガンの方でも楽しめるパン屋産です。
シュトレンもヴィーガン対応なのはもちろんのこと、今年はナッツ類も不使用。その分、ジャムやドライフルーツをふんだんに使って、よりフルーティーな仕上がりに。

八ヶ岳エリア：シャトレーゼ

ケーキ、洋菓子、和菓子、アイス、およそ400種類のお菓子を販売し、全国にお店を展開している・シャトレーゼ。八ヶ岳の搾りたて牛乳・うみたて卵・白州の名水でつくられたこだわりのお菓子をつくり続けています。

アーモンドペーストを練り込んだリッチな生地。そしてシャトレーゼの自社ワイナリーから直送した、樽出し生白ワインで漬け込んだドライイチジクにレーズンを合わせ、シナモンをベースに仕上げる本格的なシュトレン。日が経つにつれて芳醇で深みのある味わいになります。

茅野：パンドトナリテ

長野県茅野市の小さなパン屋・パンドトナリテ。季節に合わせてつくる自家製天然酵母で、信州産100％の小麦粉、ライ麦粉、グラハム粉を使用し、地産地消のパンづくりをしています。
オレンジピール、チェリー、レーズン、アーモンド、くるみが入ったシュトレン。基本の材料でシンプルに焼き上げた甘すぎないシュトレンなので、ちょっと大人にワインといっしょにも楽しめそうです。