旧清春小学校の跡地に建てられたアートスポット、清春芸術村。安藤忠雄設計の「光の美術館」をはじめ、ギュスターブ・エッフェル設計の「ラ・リューシュ」、藤森照信設計の「茶室 徹」、白樺派の作家たちの作品が展示されている「清春白樺美術館」など、芸術はもちろん、建築巡りも楽しめます。
敷地内にある樹齢90年以上の風格ある桜群は、山梨県の指定天然記念物にも指定されており、春になると桜の名所としても人気のスポットになるんです。
そんな清春芸術村にて、安藤忠雄設計の「光の美術館」を会場とした展示が行われています。磯崎隼士さんの個展「Beneath the Tree 木の下」です。

安藤忠雄設計の「光の美術館」。一切の人口照明がない展示室は、無機質なコンクリートの空間に差し込む光の美しさを最大限に使った、自然光のみの美術館です。
さまざまなメディウムを用いて表現される世界観
東京藝術大学大学院を卒業後、主に5つほどの個展を開催してきた注目の作家・磯崎隼士。今回の個展では、過去作品の展示だけでなく、清春芸術村内にあるアトリエ「ラ・リューシュ」にて滞在制作をし、新たな作品を生み出しながら展覧会を完成させていきます。
いずれ劣化し、破損していく運命にある物事に対し、さまざまなメディウムを用いて、作品という形で独自の表現を試みる磯崎隼士さん。今回の個展も、好評につき6月29日までの会期を延長して8月3日までの開催となりました。
〈アーティストステートメント〉
美術は儚く、とても楽しい分野です。
この展示も、始まったら終わります 。
会期も流れるように過ぎていくでしょう。
作品も建物もいずれ塵となって消えていきます。
そんな少しさみしい世界の中で、
皆様が頑張ってこの展示を作っている訳です。
より良い展示にしますね。
皆様とお友達になれたら幸いです。
八ヶ岳の緑もだんだんと深く美しくなっていくこの季節。建築巡りも兼ねて、ぜひ清春芸術村に足を運んでみてください。
[磯崎隼士 個展「Beneath the Tree 木の下」]
- 開催日
- 〜2025年8月3日(日)
- 時間
- 10:00〜17:00(最終入館=16:30)
- 場所
- 山梨県北杜市長坂町中丸2072
- 料金
- 一般=1,500円、高大生=1,000円、中学生以下=無料
- 詳細ページ
- https://www.kiyoharu-art.com/?p=2809