国宝土偶を食べられる!? 最新技術×伝統で生まれた「縄文のビーナス」「仮面の女神」の塩羊羹

今夜のNHK「歴史秘話ヒストリア」は「縄文1万年の美と祈り」がテーマ。東京国立博物館平成館で開催されている、国宝の土偶・土器6点が集まる特別展「縄文」にちなんで、縄文人のアートにスポットを当てた内容となっているそうです。

東京国立博物館での特別展には、八ヶ岳エリア、長野県茅野市からも2点の土偶が展示されています。ともに国宝の「縄文のビーナス」と「仮面の女神」です。「縄文のビーナス」は、国宝土偶の第1号なんですよ。

この展示のため、この夏は「縄文のビーナス」「仮面の女神」の2体の土偶は八ヶ岳を離れてしまっていますが、ちょっと変わった形で出会うことができます。

茅野市にある和菓子屋・梅月さんで、「縄文のビーナス」「仮面の女神」を模した塩羊羹が登場しているんです。

手のひらサイズで国宝土偶を再現した「国宝塩羊羹」。左が「縄文のビーナス」、右が「仮面の女神」です。

3Dプリンターと伝統のお菓子の融合!

梅月さんは昭和8年創業、八ヶ岳を望む茅野にお店を構えて84年の歴史がある老舗和菓子屋さん。

茅野市は古くから寒天の名産地で、現在では寒天の生産日本一となっています。そんな寒天を使ったお菓子である羊羹も、この地域の名物なんです。今回の「国宝羊羹」も国産天草を使って茅野市でつくられた寒天を使用しています。

茅野市内に店舗を構える梅月さん。写真は宮川店。

そして、この国宝羊羹が生まれるきっかけになったのが、地元にある諏訪東京理科大学です。

現在さまざまな活用方法が模索されている3Dプリンターを地域活性化のために活用できないかと、諏訪東京理科大の学生さんたちがアイディアを練っていました。そのなかで生まれたのが、3Dプリンターの「細かい加工が得意」「低価格ですぐにプロダクトがつくれる」という特性を生かして、羊羹の型をつくるというアイディア。2体の国宝土偶の型をつくり、茅野や諏訪地方の名産である「塩羊羹」を流し込んで「国宝羊羹」をつくる試みを行っていたんです。

新聞の記事でこの試みを知った梅月のご主人・伊藤さんが大学に連絡を取り、共同で商品化を進めたのがこの「国宝塩羊羹」というわけです。

単体だけでなく、2体セットも販売されています。

とはいえ、このアイディアだけで簡単に「国宝塩羊羹」ができあがったわけではありません。というのも、3Dプリンターでつくった型の原料には食品の製造に使えない素材が含まれており、そのまま使うことができなかったんです。

大学も梅月さんも、食品の型として使える素材を国内外で探してみたのですが、なかなか代わりになる素材が見つからず、そのまま1年の月日が流れてしまったそうです。商品化は無理かも……と諦めかけていたころに、とうとう型のメーカーが見つかります。名古屋の型メーカーさんから「うちならつくれますよ!」と回答があり、ついに商品化が実現したんです。

梅月さんでは塩羊羹をはじめ、いろんなお菓子をつくっています。

国宝土偶を塩羊羹で細部まで緻密に再現!

最終的には食品加工にも使えるシリコンで型をつくって完成した「国宝塩羊羹」ですが、梅月の伊藤さんは「学生さんたちの取り組みがなければできなかった」と振り返ります。

「確かに最終的にはシリコンで型をつくりましたが、学生さんたちが3Dプリンターで試行錯誤をして、ここまで完成度を高めてくれなかったらできませんでした」(伊藤さん)

実際にできあがった羊羹を見ると、本当に見事に国宝土偶の形が再現されています。たとえば「仮面の女神」は身体に複雑な模様が描かれているのですが、この細い線もキレイに再現されています。造形はもちろん、細部まで緻密につくられているんですよ。

新しい技術である3Dプリンター、学生さんたちのアイディアと情熱、茅野諏訪地域の名産である羊羹と老舗の職人技。一見関わりのないこうした要素がつながって生まれたのが、この「国宝塩羊羹」なんですね。

ちなみに価格は「縄文のビーナス」が350円、「仮面の女神」が380円とお手頃で、お土産にもぴったり。

茅野市内にある梅月宮川店、梅月米沢店 ジェラテリア旬、和カフェ梅やに加え、尖石縄文考古館や長野県原村の八ヶ岳農業実践大学校などで販売しています。また、梅月さんのオンラインショップでも購入できますので、遠方の方はそちらもチェックしてみてください。

ちなみに土偶をモチーフにしたこんなお菓子も。

八ヶ岳最中も人気。

[国宝塩羊羹「縄文のビーナス」「仮面の女神」]

価格
「縄文のビーナス」=350円、「仮面の女神」=380円、「縄文のビーナス」「仮面の女神」セット=700円
販売店
梅月宮川店(長野県茅野市宮川茅野4274)、梅月米沢店 ジェラテリア旬(長野県茅野市米沢7706-1)、和カフェ梅や(長野県茅野市宮川4449-1/メリーパーク内)ほか
梅月オンラインショップ(https://baigetsu.official.ec/
関連スポット
梅月宮川店
https://8tabi.jp/spot/5698/梅月米沢店 ジェラテリア旬
https://8tabi.jp/spot/5705/尖石縄文考古館
https://8tabi.jp/spot/218/

八ヶ岳農業実践大学校直売所
https://8tabi.jp/spot/169/

公式サイト
和洋菓子 梅月 | 長野県茅野市の和洋菓子 梅月
https://www.baigetsu.com/

SPOT INFORMATION

和洋菓子 梅月宮川店

昭和8年創業、八ヶ岳を望む茅野にお店を構えて84年の歴史がある老舗和菓子店。
信州諏訪地方の優れた寒天を原料として精魂こめて塩羊羹を作りあげています。
また、国宝を形取った、国宝塩羊羹「縄文のビーナス」「仮面の女神」も好評です。
お土産にどうぞ。

住所
〒391-0013長野県茅野市宮川茅野4274
電話番号
0266-72-2076
営業時間
8時30分~18時30分
定休日
水曜(不定休)
料金例
国宝塩羊羹「縄文のビーナス」350円
国宝塩羊羹「仮面の女神」380円
塩羊羹 1,080円
など
駐車場
あり
詳細ページ
https://www.baigetsu.com/
https://baigetsu.official.ec/

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